位相差 AF：カメラと写真の用語

位相差 AF：カメラと写真の用語

位相差 AF とは？

位相差AF（オートフォーカス）は、静止画や動画撮影時に被写体を素早く正確にピントを合わせるカメラ技術です。このシステムでは、センサーに届く光の位相差（波長のずれ）を測定し、被写体までの距離を計算します。この情報は、レンズを調整して被写体にピントを合わせるために使用されます。位相差AFは、コントラスト検出AF（撮像センサーの明暗差を測定してピントを合わせる）よりも高速で正確なオートフォーカスが可能で、動きのある被写体や暗い環境での撮影に適しています。

位相差 AF の仕組み

-位相差 AF の仕組み-

位相差 AF（オートフォーカス）は、撮影対象とセンサー上の画像が一致するようレンズを調整する高速で正確なフォーカスシステムです。カメラが撮影対象に光を照射すると、被写体から反射した光の一部がセンサーに到達します。センサーは、光が到達した位相を検出してカメラに伝えます。この位相を基準に、カメラはレンズを少し動かして、センサー上の画像が撮影対象に一致するよう調整します。このプロセスを繰り返すことで、カメラは正確で素早いオートフォーカスを実現できます。

位相差 AF のメリットとデメリット

位相差 AF のメリットとデメリット

位相差 AF は、高速かつ正確なオートフォーカスが特徴です。動いている被写体を追従する能力に優れており、スポーツ写真や野生動物写真などの動きの早いシーンでの撮影に適しています。また、暗い条件下でも比較的良好に機能します。

一方、位相差 AF には、いくつかのデメリットもあります。まず、コントラスト AF に比べて、非常に薄暗い条件下では効果が低下する傾向があります。また、動きの予測が難しい被写体では、フォーカスを外すことがあります。さらに、位相差 AF センサーはミラーレスカメラでは使用できず、一眼レフカメラでのみ利用可能です。

位相差 AF を搭載しているカメラ

-位相差AFを搭載しているカメラ-

位相差AF（オートフォーカス）を採用したカメラは、AF速度が高速で、特に動き回る被写体の撮影に適しています。この方式では、2つのセンサーがわずかに異なる角度から被写体を捉え、その画像を比較してフォーカスのずれを検出します。これにより、カメラは即座に焦点を正しく調整することができます。

位相差AFを搭載する代表的なカメラには、デジタル一眼レフカメラ（DSLR）やミラーレス一眼カメラ（MILC）があります。これらのカメラは、スポーツ、野生動物、報道などの被写体の動きが速いジャンルの撮影に最適です。また、一部のコンパクトデジタルカメラやスマートフォンにも位相差AFが搭載されており、日常的な撮影でも高速で正確なフォーカスを実現しています。

位相差 AF を活用した撮影テクニック

– 位相差 AF を活用した撮影テクニック

位相差オートフォーカス (AF) は、高速で正確な AF システムで、さまざまな撮影状況で活躍します。位相差 AF を最大限に活用するために、以下のテクニックを試してみましょう。

– -動体追従モードの活用- 動体追従モードでは、カメラは動いている被写体に自動的にピントを合わせ続けます。スポーツや野生動物の撮影に最適です。
– -ワンショット AF の選択- ワンショット AFでは、1 回のシャッター半押しでピントが固定されます。風景や静物写真など、動きのない被写体の撮影に適しています。
– -AF ポイントの選択- カメラには複数の AF ポイントがあり、被写体の位置に応じてポイントを選択できます。被写体が画面の中央から外れている場合は、目的の AF ポイントを選択してください。
– -マニュアルフォーカスとの組み合わせ- 位相差 AF は高速ですが、暗い場所や対照の低いシーンでは苦労する場合があります。このような状況では、マニュアルフォーカスに切り替えて、より精密なピント合わせを実現できます。
– -被写体距離の設定- レンズには、最短撮影距離があります。被写体が近すぎる場合、ピントが合わない可能性があります。鏡頭の距離設定を確認して、適正な距離を保ちましょう。