カメラのファインダー倍率を理解する

カメラのファインダー倍率を理解する

カメラの初心者

ファインダー倍率が大きいと、ファインダー内で被写体が大きく見えるのでしょうか?

カメラ写真マニア

いいえ、そうとは限りません。ファインダー倍率は、ファインダー内の被写体の大きさではなく、焦点距離と関係があります。

カメラの初心者

焦点距離が長いと、ファインダー内の被写体は小さく見えるということですか?

カメラ写真マニア

そうです。ファインダー倍率は0.75倍程度が一般的な35mmフィルム一眼レフカメラの場合、焦点距離50mmのレンズを装着すると、ファインダー内の被写体は肉眼で見たときよりも約1.3倍小さく見えます。

ファインダー倍率とは。

「ファインダー倍率」とは、カメラのファインダーに映る被写体の大きさの、実際の肉眼で見る被写体の大きさに対する割合です。等倍(1倍)では、ファインダーと肉眼で見る被写体が同じ大きさになります。

倍率が1未満の場合、ファインダーで見た被写体は肉眼で見た場合よりも小さく見えます。これは、基準として「焦点距離50mm、絞り値F1.4のレンズを使用し、視力が-1D、撮影距離が無限遠」という条件が用いられるためです。

この基準は、35mmフィルム一眼レフカメラの時代から使われ、APS-Cサイズやフォーサーズサイズの撮像素子を搭載するデジタル一眼レフカメラにもそのまま適用されています。

35mmフィルム一眼レフカメラやフルサイズデジタル一眼レフカメラでは、ファインダー倍率は通常0.75倍程度ですが、APS-Cサイズデジタル一眼レフカメラでは0.95倍前後と高くなります。一見すると、ファインダーで被写体が大きく見えるように感じられますが、焦点距離が約1.5倍の75mmレンズ(カメラによって換算値は異なる)で見ていることを理解する必要があります。

ファインダー倍率とは?

ファインダー倍率とは?

カメラのファインダー倍率とは、ファインダーで対象物を見通したとき、実際に見えるサイズと実際のサイズとの比率を表す数値です。つまり、ファインダー倍率が0.5倍のカメラの場合、ファインダーで見た対象物は、実際のサイズよりも半分小さく見えます。逆に、ファインダー倍率が2倍のカメラでは、対象物は実際のサイズよりも2倍大きく見えます。

ファインダー倍率の基準

ファインダー倍率の基準

-ファインダー倍率の基準-

カメラのファインダー倍率は、レンズによって倍率された像のサイズに対して、フレームの実際のサイズの割合で表されます。この倍率によって、カメラマンが被写体をどの程度の大きさで、どの程度の視野で見ることができるかが決まります。

ファインダー倍率が高いほど、被写体をより大きく、より詳細に見ることができます。ただし、高い倍率では視野が狭くなるため、構図が取りにくくなる場合があります。逆に、ファインダー倍率が低いほど、視野が広くなりますが、被写体が小さく表示されます。

一般的なデジタル一眼レフカメラやミラーレスカメラでは、ファインダー倍率は0.5倍から0.8倍程度です。ハイエンドモデルでは、0.9倍以上の倍率を持つものもあります。また、ファインダー倍率はレンズによっても異なり、広角レンズでは低く、望遠レンズでは高くなります。

フルサイズカメラとAPS-Cカメラのファインダー倍率の違い

フルサイズカメラとAPS-Cカメラのファインダー倍率の違い

-フルサイズカメラとAPS-Cカメラのファインダー倍率の違い-

フルサイズカメラAPS-Cカメラのファインダー倍率は、センサーサイズの相違によって異なります。フルサイズセンサーは、APS-Cセンサーよりも大きく、より多くの光を取り込みます。このため、フルサイズカメラのファインダーは、APS-Cカメラのファインダーよりも、より広い視野を提供します。

具体的には、フルサイズカメラの一般的なファインダー倍率は約0.7倍である一方、APS-Cカメラのファインダー倍率は約0.5倍です。つまり、フルサイズカメラでは、被写体がファインダーでAPS-Cカメラよりも大きく表示されます。このファインダー倍率の違いは、構図の確認や細かいピント合わせに影響します。フルサイズカメラでは、より広い視野で被写体を捉えられるため、より正確な構図を組むことができます。また、より拡大された表示により、より細かいピント調整が可能です。

ファインダー倍率が大きいメリットとデメリット

ファインダー倍率が大きいメリットとデメリット

-ファインダー倍率の大きさによるメリットとデメリット-

カメラのファインダー倍率が高いと、被写体をより大きく見ることができます。これにはメリットデメリットの両方が伴います。

-メリット-

* -構図の精密化- ファインダー倍率が高いと、被写体の細かい部分まで確認しやすく、より正確に構図を組むことができます。
* -手ブレの軽減- 被写体がより大きく見えるため、微細な手ブレがより目立ち、手ブレを防ぎやすくなります。
* -マニュアルフォーカスの精度向上- 手動でピントを合わせる場合、高いファインダー倍率はピントの微妙な違いを認識するのに役立ちます。

-デメリット-

* -視野の狭さ- ファインダー倍率が高くなると、視野が狭くなり、被写体の周囲を把握しづらくなります。
* -重量の増加- ファインダー倍率が高いカメラは、光学系が大型になるため、重量が増加します。
* -価格の上昇- 一般的に、ファインダー倍率が高いカメラは、光学系の製造コストが高いことから価格も高くなります。

ファインダー倍率の選び方

ファインダー倍率の選び方

-ファインダー倍率の選び方-

ファインダー倍率は、被写体を実際よりも大きく見せる倍率のことです。倍率が高いほど、被写体を大きく見られます。一般的に、0.5倍から0.8倍の低倍率ファインダーは、広角レンズとの組み合わせに適しています。なぜなら、視野が広く、構図を決めやすいからです。一方、0.8倍以上の高倍率ファインダーは、望遠レンズとの組み合わせに適しています。なぜなら、被写体を拡大して、ピントを正確に合わせられるからです。

自分の撮影スタイルと使用頻度の高いレンズに応じて、適切なファインダー倍率を選択することが重要です。たとえば、主に風景写真を撮る場合は、広角レンズとの相性の良い低倍率ファインダーの方が適しています。一方、主にポートレートや野生動物の写真を撮る場合は、被写体を拡大できる高倍率ファインダーの方が適しています。

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