焦点深度とは?写真用語を徹底解説

焦点深度とは?写真用語を徹底解説

カメラの初心者

先生、「焦点深度」の定義を教えてください。

カメラ写真マニア

任意の被写体にピントを合わせたとき、そのフォーカスポイントの前後がアウトフォーカスになるが、実用上、点として評価できる許容範周のことだよ。

カメラの初心者

許容範周の直径って、判によって違うんですか?

カメラ写真マニア

そうだね。35mm判では0.028mm、6×6cm判では0.050mm、6×7cm判では0.056mm、6×9cm判では0.064mmだよ。

焦点深度とは。

写真用語の「被写界深度」とは、レンズの性質を表すもので、ピントを合わせた被写体の前後でピントが外れた部分があっても、実用的には点と見なせる範囲(許容ぼけ円の大きさで決まる)のことを指します。一般的な許容ぼけ円の直径(mm)は、35mm判で0.028、6×6cm判で0.050、6×7cm判で0.056、6×9cm判で0.064です。

焦点深度の定義

焦点深度の定義

「焦点深度」とは、被写界深度とも呼ばれ、写真においてピントが合っているように見える領域の範囲を指します。ピントが合っている領域は「被写体」と呼ばれます。焦点深度が浅いと、ピントが合っている領域は狭く、前景や背景がぼやけてしまいます。逆に焦点深度が深いと、ピントが合っている領域は広く、前景から背景までくっきりと写し出すことができます。焦点深度の深さは、レンズの絞り値、焦点距離、被写体までの距離によって決まります。

焦点深度を決定する要因

焦点深度を決定する要因

焦点深度とは、ピントが合っているように見える範囲のことです。この範囲は、レンズの焦点距離、絞り値、被写体までの距離によって決まります。

レンズの焦点距離が長いと焦点深度が狭くなり、反対に焦点距離が短いほど焦点深度が深くなります。また、絞り値が大きい(F値が小さい)と焦点深度が深くなり、絞り値が小さい(F値が大きい)と焦点深度が狭くなります。最後に、被写体までの距離が近いと焦点深度が狭くなり、被写体までの距離が遠いほど焦点深度が深くなります。

焦点深度の活用

焦点深度の活用

次に、焦点深度の活用について考えてみましょう。焦点深度を効果的に利用することで、写真にさまざまな視覚的な効果をもたらすことができます。

例えば、背景をぼかして被写体を際立たせる場合は、絞りを開けて(数字が小さい)焦点深度を浅くします。これにより、背景がぼやけて、被写体がフレームの中で目立つようになります。

逆に、被写界深度を深くして全体にピントを合わせる場合は、絞りを絞って(数字が大きい)焦点深度を深くします。すると、被写体だけでなく背景までくっきりと写ります。

焦点深度を適切にコントロールすることで、写真の印象を大きく変えることができます。被写体に注目させたい場合や、広大な風景を捉えたい場合など、目的に応じて調整してみてください。

フォーマット別許容錯乱円の直径

フォーマット別許容錯乱円の直径

フォーマット別許容錯乱円の直径

焦点深度を決定するもう 1 つの重要な要素が、使用しているイメージフォーマットのサイズです。フォーマットが大きいほど、許容錯乱円の直径も大きくなります。一般的に、フルフレームカメラは APS-C カメラよりも大きいフォーマットサイズを持っています。つまり、同じレンズと絞り値を使用した場合、フルフレームカメラは APS-C カメラよりも深い焦点深度が得られます。

35mm フルフレームカメラでは、許容錯乱円の直径は通常 0.03mm です。一方、APS-C カメラでは、許容錯乱円の直径は通常 0.02mm です。マイクロフォーサーズカメラでは、許容錯乱円の直径はさらに小さく、通常 0.015mm です。

焦点深度の限界

焦点深度の限界

焦点深度には、被写界深度と遠景深度という二つの限界があります。被写界深度とは、ピントが合う範囲のことです。つまり、ピントが合う範囲内の被写体はすべてシャープに写り、それ以外の範囲の被写体はぼやけて写ります。遠景深度とは、ピントが合う範囲の外側の範囲のことです。この範囲の被写体は、被写界深度内の被写体よりもぼやけて写ります。カメラの絞り値は焦点深度に影響し、絞り値が小さい(絞りが開いている)ほど被写界深度が狭く、絞り値が大きい(絞りが閉じている)ほど被写界深度が深くなります。

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