デジタル専用レンズの基礎
カメラの初心者
先生、「デジタル専用レンズ」とはどういう意味ですか？
カメラ写真マニア
それは、フルサイズセンサーよりも小さいAPS-Cセンサー用のレンズのことだよ。35mmフィルムと同じ大きさだね。
カメラの初心者
ということは、フルサイズセンサーのカメラには使えないということですか？
カメラ写真マニア
その通り。一部のメーカーでは、マウントに仕組みを設けてデジタル専用レンズをフルサイズカメラに取り付けられないようにしているんだ。
デジタル専用レンズとは。
デジタル一眼レフカメラやフォーサーズ規格のカメラなど、APS-Cサイズの撮像素子を搭載したカメラにのみ対応しているレンズが「デジタル専用レンズ」と呼ばれます。
フルサイズやAPS-Hサイズの撮像素子を使用したカメラには装着できません。一部のメーカーでは、デジタル専用レンズをフルサイズカメラに装着できないように、マウントに安全機構を設けています。
APS-Cサイズとは？
APS-Cサイズとは、デジタルカメラで使用する画像センサーの一種です。フルサイズよりも小さく、マイクロフォーサーズよりも大きい中間的なサイズです。
APS-Cセンサーのサイズは、約22.3mm x 14.9mmです。これは、35mmフィルムの約1.5倍の大きさです。そのため、APS-Cセンサーを搭載したカメラは、フルサイズセンサーを搭載したカメラよりもコンパクトで軽量になり、持ち運びに便利です。
APS-Cセンサーを使用するカメラは、主に中級者や上級者向けのエントリーモデルやミドルレンジモデルに見られます。フルサイズセンサー搭載のカメラほど高価ではありませんが、マイクロフォーサーズセンサー搭載のカメラよりも高画質で、幅広いレンズ交換が可能というメリットがあります。
デジタル専用レンズの特徴
デジタル専用レンズの特徴は、従来のフィルムカメラ用レンズとは大きく異なります。デジタル専用レンズはセンサーサイズに合わせて設計されているため、より高い画質とシャープネスを実現しています。また、デジタル補正機能を内蔵しており、歪みや色収差などの光学的な欠陥を自動的に補正します。さらに、電子接点を介してカメラ本体と通信するため、絞りやシャッタースピードなどの撮影情報をレンズに伝達し、最適な露出設定を可能にしています。
フルサイズカメラとデジタル専用レンズ
-フルサイズカメラとデジタル専用レンズ-
フルサイズカメラは、35mmフィルムと同じサイズの画像センサーを備えたカメラで、より大きなサイズと高画素数のセンサーが特徴です。これらのカメラは、主にプロの写真家やハイアマチュアに好まれ、優れた低照度性能、高いダイナミックレンジ、シャープな画像を提供します。
デジタル専用レンズは、フルサイズカメラ用に設計されています。これらのレンズは、イメージサークル（センサーを完全にカバーするレンズの光が当たる部分）がフルサイズセンサーと同じサイズのため、フルフレームセンサーの隅々まで高い画質を実現できます。また、フルサイズカメラの大きなセンサーに合わせて設計されているため、ディストーションや周辺光量落ちなどの収差を最小限に抑え、卓越した光学性能を発揮できます。
デジタル専用レンズのメリット
デジタル専用レンズの主要な利点の1つは、デジタルカメラのセンサーの特性に合わせて最適化されていることです。これにより、フィルムカメラ用のレンズと比較して、より高解像度で歪みの少ない画像を実現できます。さらに、デジタル専用レンズは、電子接点を介してカメラ本体と通信するため、露出制御や手ぶれ補正などの機能をより効果的に利用できます。
また、デジタル専用レンズの多くは、オートフォーカスが高速かつ正確に機能するように設計されています。これにより、動いている被写体でも鮮明な画像を撮影できます。さらに、デジタル専用レンズは、絞り制御や手ぶれ補正などの機能をレンズのボディに統合しているものが多くあります。これにより、撮影時の操作性が向上し、よりクリエイティブな画像の撮影が可能になります。
デジタル専用レンズのデメリット
-デジタル専用レンズのデメリット-
デジタル専用レンズは利点もありますが、留意すべきデメリットもあります。まず、専用設計のため、他のカメラシステムでは使用できません。そのため、システムを柔軟に変更することはできず、特定のカメラボディに限定されます。また、デジタル専用レンズは従来のフィルムカメラ用のレンズよりも一般的に高価です。さらに、デジタル専用レンズは、フィルムカメラ用のレンズより物理的に大きく重い傾向があります。そのため、持ち運びや使用に不便になる場合があります。加えて、デジタル専用レンズは電子接点を介してカメラボディと通信するため、電子機器の故障やバッテリー切れの可能性があります。