レンズについて

カメラと写真用語『EDガラス』とは?

-EDガラスの基本- EDガラスとは、異常低分散光学ガラスの略で、特殊な光学特性を持つ光学ガラスの一種です。通常の光学ガラスは、光を屈折させると同時に、色の分散も引き起こします。つまり、光をプリズムのように屈折させると、赤、オレンジ、黄、緑、青、藍、紫などのスペクトルに分割されます。 しかし、EDガラスは色収差を低減する特性を持っています。これにより、屈折後も光はスペクトルにほとんど分離されず、鮮明で色収差のない像を得ることができます。そのため、EDガラスは、高品質なカメラレンズや双眼鏡などで、色収差を補正するために使用されています。
レンズについて

カメラ用語『フランジバック』とは?基礎知識から活用法まで

カメラ用語における「フランジバック」とは、レンズの取り付け面(フランジ)からイメージセンサー(撮像素子)までの距離を指します。フランジバックは通常ミリメートルで表され、カメラの設計に重要な役割を果たします。
写真の基礎知識

密着印画徹底解説!基礎知識から活用法まで

で述べられているように、密着印画とは、印画紙と原板を密着させて印画を作成する技法です。この技法によって、原板の画像が印画紙に忠実に再現されます。密着印画は、写真表現において基本的な技法であり、さまざまな分野で広く活用されています。
写真の基礎知識

D-76現像液:フィルムを美しく写す基本

D-76現像液とは、アナログフィルム時代から愛され続けているイーストマン・コダック社が開発した伝説的な現像液です。その高い解像度と豊かな階調表現で、フィルムのポテンシャルを最大限に引き出します。D-76は、細やかなディテールや被写体のニュアンスを鮮やかに写し出し、写真表現に新たな次元をもたらしました。
写真の基礎知識

コサイン4乗則とは?カメラと写真の用語を解説

コサイン4乗則とは、カメラや写真の分野で用いられる概念です。レンズの周辺光量減衰を計算するための関数で、レンズの中心から端に向かっての光の強度の低下を表します。この法則によると、光の強度は中心から離れるにつれてコサインの4乗に比例して減少します。つまり、レンズの端に行くほど光量が弱まっていくということです。この減衰現象は、レンズの絞り値や焦点距離によって影響を受けます。
写真の構図

目刺し構図とは?人物撮影で避けたいNG構図

-目刺し構図とは- 目刺し構図とは、人物の目にピントを合わせて顔の他の部分をボカす撮影手法のことです。この構図は、被写体の目を強調して魅力的な効果を生み出すことができます。しかし、適切に使用しないと、撮影対象の顔がぼやけて焦点が定まらない写真になってしまう可能性があります。
カメラの基本知識

ソニーの『Exmor』徹底解説!高画質を実現したイメージセンサーの秘密

Exmorとは、ソニーが開発したイメージセンサーの名称です。撮像素子がCMOS(相補性金属酸化物半導体)を採用しており、裏面照射型構造が特徴的です。この構造では、光が撮像素子の前面ではなく背面から照射されるため、ノイズの低減や感度の向上などのメリットがあります。また、Exmorは裏面照射型CMOSセンサーの開発に先駆けており、高画質な画像を撮影できるイメージセンサーとして広く知られています。
レンズについて

カメラの革命児「DOレンズ」

カメラの革命児「DOレンズ」の誕生には、デジタル技術の進歩が深く関わっています。従来のレンズでは、ピントを合わせるために複雑な機械構造を必要としていましたが、デジタルカメラの登場により、ピント合わせを電子的に制御できるようになりました。これにより、従来のレンズよりも薄く、小型かつ軽量なレンズの開発が可能になったのです。この新しいレンズ設計は「DOレンズ」と呼ばれ、カメラ業界に革命をもたらしました。
カメラのアクセサリ

テレコンバーターの基礎知識と使い方

テレコンバーターとは、カメラのレンズとセンサーの間に装着される補助的な光学機器です。レンズの焦点距離を延長し、遠くの被写体をより大きく撮影する効果があります。レンズに装着することで、元のレンズの焦点距離を1.4倍や2倍に拡大できます。テレコンバーターは、望遠レンズを別途購入するよりコストを抑えながら、より遠くの被写体へのズーム撮影を可能にします。
撮影テクニック

マニュアルフォーカスで写真の精度を高めよう

マニュアルフォーカスとは、カメラを操作してレンズのピントを合わせる技法です。カメラのオートフォーカス機能を使用しないため、より正確で細かなピント調整を行うことができます。マニュアルフォーカスは、静物写真やポートレートなどの緻密なピントが必要な場合や、暗い場所や被写体のコントラストが低い場合などに役立ちます。また、マニュアルフォーカスを使用することで、カメラのピント合わせによる被写界深度を制御することもできます。
レンズについて

開放絞りとは?カメラと写真の基本用語を解説

開放絞りとは、レンズの絞り値を最も開いている状態のことです。カメラのレンズでは、絞りと呼ばれる機構によってレンズに入る光の量を調整しています。開放絞りは、絞り値が最も小さい状態を指します。このとき、レンズの絞りは大きく開放されており、より多くの光がレンズを通ってカメラのセンサーに届きます。開放絞りの設定は、被写界深度を浅くし、背景をぼやける効果があります。
レンズについて

エクステンダーとは?一眼レフカメラの用語を解説

エクステンダーの仕組みと役割 エクステンダーは、レンズとカメラの間に装着されるデバイスで、レンズの焦点距離を延長します。これにより、望遠効果が強まり、遠くの被写体をより大きく写すことができます。エクステンダーの倍率は、装着するレンズの種類によって異なります。一般的な倍率は1.4倍から2倍で、1.4倍の場合は140mmのレンズが200mmになり、2倍の場合は140mmのレンズが280mmになります。エクステンダーを使用することで、レンズを買い足さずに望遠撮影を楽しむことができます。
撮影テクニック

空撮とは?手軽に上空からの映像を撮ろう

空撮とは、航空機やドローンなどの空から飛ばせる乗り物を利用して、上空から地上の映像や写真を撮影することです。空撮は、映画制作やテレビ番組、スポーツのハイライト、不動産のマーケティングなど、さまざまな分野で利用されています。空撮を行うことで、地上からは見ることができないダイナミックな視点を映像や写真に収めることができ、よりインパクトのあるコンテンツを作成できます。
カメラの基本知識

ローパスフィルターとは?カメラと写真の用語解説

-ローパスフィルターとは?その役割と仕組み- ローパスフィルター(LPF)は、写真における色収差やモアレを抑えるために使用されるカメラ内部の光学フィルターです。その仕組みは、低周波数の光を通過させ、高周波数の光を遮断することにあります。高周波数の光はレンズの収差や彩度の低下の原因となるため、LPFはそれらの影響を軽減します。 LPFは、センサーの前面に配置されており、入ってくる光を均一化し、鮮明でノイズの少ない画像を作成するのに役立ちます。ただし、LPFは解像度も低下させます。なぜなら、高周波数の光がブロックされることで、画像内の細かいディテールや質感などの情報が失われるからです。そのため、カメラメーカーは、解像度とノイズ低減の最適なバランスを見つけるために、さまざまな強度のLPFを使用しています。
カメラの基本知識

APS-Cってなに?カメラと写真用語を解説!

-APS-Cとは?- APS-Cとは、デジタルカメラに使われる撮像素子の規格の1つです。フルサイズ(35mmフィルムと同等)より小さく、通常は約23.6mm x 15.6mmのサイズで、フルサイズの約60%の面積を持ちます。APS-Cセンサーは、フルサイズセンサーよりも小型のため、カメラ本体も小型化できます。また、より安価に製造できるため、一般的にフルサイズセンサー搭載カメラよりも安価です。
カメラの基本知識

フラッシュのリサイクルタイムとは?その重要性

リサイクルタイムとは何か フラッシュのリサイクルタイムとは、フラッシュがフルパワーで発光してから、再びフルパワーで発光するまでの時間を指します。このメカニズムは、フラッシュがフラッシュランプを放電して光を発生させ、次にキャパシターに電気を蓄えてフラッシュを再充電するプロセスで発生します。リサイクルタイムの長さは、フラッシュの性能に大きく影響し、連続撮影の速度や撮影できる写真の枚数を制限します。
写真の基礎知識

カラーマネジメントとは?ディスプレイやプリンターにおける色の再現

カラーマネジメントは、色の正確性を保つ技術です。これは、さまざまなデバイス間で色の再現性を確保することを目的としています。ディスプレイスペースと出力スペースの両方を考慮することにより、カラーマネジメントプロセスは、さまざまなデバイスで生成された色が可能な限り似通っているように調整します。この技術により、デザイナーや写真家が、画面上で見た色が最終的な出力物でも正確に再現されるようにすることができます。
写真の基礎知識

圧縮率:カメラと写真の要点を理解する

圧縮とは何か? デジタル写真の圧縮は、ファイルサイズを小さくする処理です。これにより、より多くの写真をデバイスに保存したり、より速く共有したりできます。圧縮は通常、ロスレスとロスありの 2 種類に分けられます。ロスレス圧縮はファイルの品質を低下させることはありませんが、一般的にロスあり圧縮よりもファイルサイズを小さくできません。一方、ロスあり圧縮はファイルの品質に多少の損失を引き起こしますが、大幅にファイルサイズを小さくできます。
カメラのアクセサリ

マルチメディアカードの総合解説-機能、歴史、将来性を探る

-MMCの誕生とMMCAの設立- 1997年、マルチメディアカード(MMC)が東芝、シリコン・モーション、サンディスクによって共同開発されました。MMCは、デジタルカメラや携帯電話などの小型デバイス向けのコンパクトフラッシュ(CF)カードの代替品として考案されました。 同年、マルチメディアカード協会(MMCA)が設立されました。この業界団体は、MMC規格の開発とプロモーションを行うことを目的としています。MMCAのメンバーには、東芝、シリコン・モーション、サンディスクをはじめ、多数の主要なテクノロジー企業が含まれています。
レンズについて

カメラ用語『シフト』の基礎

シフトとは、カメラ用語においては、レンズやセンサーを通常の位置から意図的にずらして撮影することです。これにより、一般的な広角レンズでは歪んでしまう直線を正確にキャプチャしたり、被写界深度を制御したり、パースペクティブを操作したりできます。シフトレンズは、シフトの操作を可能にする特別なレンズであり、風景写真や建築写真に多く用いられます。
カメラの基本知識

液晶モニターを知る!デジタルカメラで画像を表示する仕組み

液晶モニターとは、画像を表示するためのデバイスで、液体結晶を利用して光の透過量を制御しています。液晶は、電気的な信号に応じて配列が変化する材料です。モニターでは、電極が液晶層を挟み込み、電極に電圧を印加することで液晶の配列を制御しています。液晶の配列が変化すると、モニターから通過する光の量が変化し、これにより画像が表示されます。液晶モニターは一般的に、デジタルカメラで撮影した画像を表示するために使用されています。
レンズについて

名レンズ『テッサー』の秘密

本記事の焦点となるのは、名レンズ「テッサー」の秘密である。この「テッサーとは?」は、この伝説的なレンズの背景と構造に迫る。テッサーは、ドイツの光学メーカー、ツァイスが1902年に開発したレンズで、その卓越した光学性能から写真界に革命を起こした。
写真の構図

串刺し構図とは?人物撮影で避けるべきNG構図

-串刺し構図の定義と特徴- 串刺し構図とは、被写体の頭や体が背景や他の物体の直線と重なり、不自然な印象を与える構図を指します。この構図では、被写体が背景に「串刺し」されているように見え、人物の美しさや存在感を損ねてしまいます。 串刺し構図が不自然に見える理由は、人間の目は自然界では直線に沿って視線が動かないためです。背景の直線は、被写体の顔や体に比べてはるかに強い線となり、視線を奪って被写体の存在感を弱めてしまいます。さらに、串刺し構図では被写体が背景に埋もれてしまい、被写体の立体感や奥行きが表現されにくくなります。
写真の基礎知識

カメラ用語『順光』を理解する

-順光の定義- 順光とは、光源が被写体の正面にある状態を指します。これにより、被写体が均等に照らされ、露出が正確になります。順光では、被写体の影が後ろに落ちることが少なく、豊かなディテールと鮮やかな色合いが得られます。