インターネガとは？映画写真における重要性
カメラの初心者
先生、「インターネガ」ってなんですか？
カメラ写真マニア
インターネガというのは、ポジブリントから作られるネガのことだよ。映画用の反転カラーオリジナルから作られる場合もある。
カメラの初心者
なんでポジブリントからネガを作るんですか？
カメラ写真マニア
封切り用プリントをたくさん作る際に、代替品のないマスターポジを保存しておくためだよ。そうすれば、そのマスターポジからインターネガを作って、ポジブリントを作製することができる。
インターネガとは。
「インターネガ」とは、映画用の反転カラーフィルムのオリジナル（ポジフィルム）やポジプリントから作成されるネガのことです。大量の封切り用プリントを作成する場合、貴重なマスターポジを保存するために、まずはインターネガを作成して、これをもとにポジプリントを作ります。
カラー写真の場合は、インターネガを作成する際に、特定のショットの色のバランスを調整したり、特殊効果を加えることができます。
アメリカでは、「インターネガ」はもともと反転カラーフィルムから直接作成されたカラーネガを指していました。一方、カラーポジを介して作成されたネガは「カラーデュープネガ」と呼ばれています。
多層カラー写真におけるインターネガの活用
インターネガは、多層カラー写真において重要な役割を果たします。多層カラーフィルムは、情報の3層（赤、緑、青）を記録しています。現像すると、インターネガが生成され、各層のネガティブイメージが形成されます。このインターネガを使用して、ポジティブイメージ（プリント）を生成できます。
インターネガを利用することで、多層カラー写真の露光と色再現を細かく制御できます。現像プロセスでは、インターネガの濃度を調整することで、写真の最終的なコントラストと露出を決定できます。また、カラーフィルターを使用して、インターネガ上の個々の情報の層に対して露光を調整し、特定の色を強調または抑制できます。この制御により、 fotograferは、意図した美的効果を生み出すために正確な色再現を実現できます。
インターネガ作成時のカラーバランス調整と特殊効果
インターネガ作成時のカラーバランス調整と特殊効果インターネガを作成するプロセスでは、適正なカラーバランスと特殊効果の適用が不可欠です。
カラーバランス調整では、特定の色を強調したり、抑制したりすることで、シーンの雰囲気をコントロールできます。フィルターや補正液を使用して、コントラスト、彩度、色温度などを調整できます。
さらに、インターネガ段階で特殊効果を適用することも可能です。コントラストを強調するハイコントラストインターネガや、柔らかく夢のような雰囲気を演出するソフトフォーカスインターネガなどがあります。また、インターネガに傷を付けたり、光を当てたりすることで、意図的なノイズやヴィンテージ感のあるエフェクトを加えることもできます。これらの調整と効果を駆使することで、写真家にクリエイティブな表現力を与え、独特で印象的な画像を作成できます。
アメリカのインターネガの概念
アメリカのインターネガの概念は、映画写真における重要な発展の過程を示しています。1930年代後半、米国のイーストマン・コダック社は、ポジフィルムとネガフィルムの両方の特性を併せ持つインターネガを作成する技術を開発しました。これは、映画写真の革命となり、それまでネガフィルムからポジフィルムを作成する必要があった面倒なプロセスを簡素化しました。
インターネガは、透明な基材に銀塩エマルジョンを塗布したもので、光が当たると露光を受けます。ポジフィルムのように現像すると、元の画像のネガティブイメージが生成されます。しかし、インターネガのユニークな点は、もう一度現像すると、当初の画像のポジティブプリントが得られることです。このプロセスにより、映画製作者は、ポジフィルムを作成せずに、より迅速かつ効率的に複数のプリントを作成できるようになりました。
インターネガとカラーデュープネガの違い
-インターネガとカラーデュープネガの違い-
インターネガとカラーデュープネガは、どちらもカラーポジフィルムを作るために使用される中間的なネガフィルムですが、その目的と特性が異なります。インターネガは、撮影された画像のネガの画像を提供し、そこからカラーポジフィルムが作成されます。一方、カラーデュープネガは、既存のカラーポジフィルムから新しいネガを作成するために使用され、複製や修復に使用されます。
インターネガは、ダイレクトポジフィルムと同様に、撮影時に光にさらされると、露光された部分に銀が沈殿します。しかし、インターネガは、処理中に銀が除去されて、その代わりに染料が沈殿します。この染料は、ポジフィルムを作成するときにポジ画像として表示されます。
対照的に、カラーデュープネガは、既存のポジフィルムから作成され、原版の補色を記録します。すなわち、暗い部分は明るく、明るい部分は暗く再現されます。このネガは、ポジフィルムを作成するときに元の画像の正の複製を生成するために使用されます。
インターネガは画像処理と編集に適していますが、カラーデュープネガは再現性に優れ、複製やアーカイブに使用できます。