開放測光:TTLカメラにおける測光方法
カメラの初心者
先生、「開放測光」って何ですか?
カメラ写真マニア
TTLカメラの測光方式の一つで、最大の絞り(開放)の状態にして測光する方法だよ。
カメラの初心者
TTLカメラってなんですか?
カメラ写真マニア
レンズを通して入ってくる光を測光素子で測光するカメラだよ。開放測光は、その光を絞りを開放した状態で測光するんだ。
開放測光とは。
TTLカメラの測光方式に「開放測光」があります。これは、レンズの絞りを開放状態にして測光する方法で、レズンズ(レリーズ)と呼ばれるボタンを押して行います。
TTLカメラにおける開放測光とは何か
–TTLカメラにおける開放測光とは何か–
TTL(Through-The-Lens)カメラは、シャッターが切られる瞬間まで、レンズを通して被写体に光を当てて露出を測定するタイプのカメラです。開放測光是TTLカメラの測光方法の一つで、絞りを開放状態のまま被写体の光を測定します。これにより、カメラは被写体の明るさを正確に捉え、最適な露出を設定できます。
開放測光は、被写界深度を浅くしたい場合や、バックライトの状況で被写体を適切に露出させたい場合に適しています。絞りを解放すると、被写界深度が浅くなり、背景がボケた印象的な画像を作成できます。また、バックライトの状況では、開放測光はカメラに被写体の明るさを優先させ、被写体を過度に露出させないようにします。
開放測光のメリット
開放測光はTTLカメラにおける測光方法の一つで、シャッターが切られるまで絞りが解放されたままの状態で行われます。このため、背景が明るい場合でも、前景が暗くならないというメリットがあります。
例えば、建物の窓の明かりに向かって写真を撮るとき、通常の測光では窓が白飛びしてしまいがちです。しかし、開放測光では、絞りが解放された状態で測光されるため、窓の光に影響されずに、前景を適正な明るさで撮影することができます。
開放測光のデメリット
開放測光のデメリットは、主に以下の点にあります。
まず、背景が明るい場合に過少露出になりやすいことです。開放測光はレンズの絞りが開放された状態で測光を行うため、背景の明るい部分が強調されてしまい、被写体が暗くなってしまう場合があります。
また、逆光撮影では、被写体の後ろの明るい光が優先されて測光され、被写体が暗く沈んでしまうことがあります。被写体に適正な露出を得るために、露出補正が必要になるケースが多くあります。
さらに、開放測光は被写体の輪郭が強調されにくくなるという特徴があります。そのため、ポートレート撮影などでは、被写体のディテールを表現するために、露出補正を行ったり、その他の測光モードを使用したりする必要があります。
開放測光を使用する際の注意点
-開放測光を使用する際の注意点-
開放測光は、シャッタースピードや絞りを調整する際に、レンズの最大絞り値(開放絞り値)で測光を行います。 被写界深度が浅くなるため、被写体に焦点を合わせることが重要です。また、背景が露出オーバーになる可能性があるため、ハイライトの飛びに注意が必要です。
さらに、開放測光ではカメラの設定が絞り優先モードまたはシャッタースピード優先モードの場合にのみ使用できます。 マニュアルモードでは使用できません。また、測光値はレンズの最大絞り値によって決まるため、レンズ交換時に開放絞り値が異なる場合は、測光値も変化することに留意してください。
開放測光が適した撮影シーン
開放測光が適した撮影シーン
開放測光は、被写界深度を浅くしたいポートレート撮影や、夜景や星景などの暗所撮影に適しています。ポートレート撮影では、背景をぼかすために絞りを開放にすることが多く、開放測光により被写体の明るさを正確に測定できます。また、暗所では、被写体の露出が暗い状態でも、開放測光では背景の明るさを測定し、適切な露出を得られます。さらに、逆光撮影でも、背景が露出オーバーになりにくいという特徴があります。