カメラと写真の用語『光軸』ってなに？

カメラと写真の用語『光軸』ってなに？

光軸とは何か？

光軸とは、カメラのレンズの中心を通って、イメージセンサー（フィルム）の中心に向かって走る直線のことを指します。この軸は、カメラが捉える画像の中心点を決定し、被写界深度や構図に影響を与えます。光軸はレンズの光学系の中心軸であり、通常、レンズの最前面と後面の光学中心を結ぶ線に沿っています。

光軸の役割

-光軸の役割-

カメラの光軸は、レンズの中心を通過する光線と、センサーの中心を通過する光線によって形成されます。 光軸は、レンズに入射した光子がセンサー上に結像する際のパスを表します。カメラのピント合わせは、光軸上の特定の点にレンズを移動させて、センサー上でシャープな画像を得るように調整します。

また、光軸はレンズの絞りの動作にも影響します。絞りを絞ると、光軸の周りに円形の絞りブレードが現れ、センサーに届く光量を制御します。被写界深度や背景ぼかしはこの光軸上の絞りの位置によって決まります。

さらに、光軸はレンズ交換にも関連しています。異なるレンズは、異なる焦点距離と光軸の位置を持ちます。交換レンズを使用すると、カメラの光軸が変更され、視点や被写界深度に影響を与える可能性があります。

レンズにおける光軸

レンズにおける光軸とは、レンズの中心を通ってすべての光線が集まる仮想線のことを指します。この仮想線は、レンズを通過する光線が像を形成する場所を決定する重要な役割を果たします。通常、光軸はレンズの光学軸と一致します。つまり、レンズの中心を通ってレンズの前面と背面から垂直に伸びる線です。光軸は、レンズの特性を理解し、画像の歪みや収差を最小限に抑えるために不可欠な概念です。

光軸とイメージサークル

光軸とイメージサークル

光軸はレンズの中心から像を結ぶ点までを結ぶ線で、レンズから放出される光がまっすぐに進む経路を表しています。イメージサークルはこの光軸上に形成される像の円形領域のことです。レンズの絞りのサイズによってこのイメージサークルの大きさが決まり、絞りが小さいほどイメージサークルは大きくなります。

つまり、イメージサークルはレンズがカバーできる最大限の像の範囲を示しており、より大きなイメージサークルは、より大きなセンサーやフィルムを使用できることを意味します。したがって、カメラを選択する際には、レンズの光軸とイメージサークルのサイズを考慮することが重要になります。

光軸の調整

-光軸の調整-

カメラにおいて「光軸」とは、レンズの中心からセンサーの中心を通る線のことです。この光軸が正しく調整されていないと、撮影した画像に歪みやブレが発生する可能性があります。

光軸の調整は、レンズとセンサーの位置関係を適正に調整することによって行われます。具体的には、カメラを分解してレンズやセンサーの位置を調整します。この作業は、専門的な知識と技術を必要とするため、通常はカメラメーカーのサービスセンターで行われます。

光軸の調整が必要な場合は、以下の症状が現れます。

* 画像に歪みがある
* 被写体が中央でなく一部がボケている
* シャッターを切った時にレンズがカタカタと音を立てる