カメラ用語『シャッターレリーズタイムラグ』を徹底解説

カメラ用語『シャッターレリーズタイムラグ』を徹底解説

シャッターレリーズタイムラグとは?

シャッターレリーズタイムラグとは?デジタルカメラでシャッターボタンを押した瞬間から、実際にシャッターが動作するまでの時間差のことです。このラグによって被写体が意図したタイミングよりも少し遅れて撮影される場合があります。「シャッターラグ」や「レリーズラグ」とも呼ばれます。シャッターレリーズタイムラグは、カメラの種類や設定によって異なります。

1stレリーズと2ndレリーズの違い

カメラ用語の「シャッターレリーズタイムラグ」には、「1stレリーズ」と「2ndレリーズ」という2つの種類があります。1stレリーズは、シャッターボタンを押してからシャッターが実際に切れるまでの最初の遅延を表します。一方、2ndレリーズは、レリーズを半押ししてからシャッターが切れるまでの2回目の遅延です。1stレリーズはカメラのメカニカルな部分によって決まり、2ndレリーズはオートフォーカスや絞りの調整など、カメラの処理時間によって決まります。一般的に、2ndレリーズの方が1stレリーズよりも長くなります。

タイムラグの原因

-タイムラグの原因-

シャッターレリーズタイムラグの原因は、主に3つあります。

* -レンズシャッターカメラ- レンズシャッターカメラでは、レンズのシャッター機構が開放した後、実際の撮影が行われます。このシャッターの開閉動作がタイムラグの原因となります。
* -ミラー付きカメラ- ミラー付きカメラでは、ミラーが光路を遮断し、ファインダーに画像を投影しています。撮影時には、ミラーが跳ね上がり、シャッターが開放されます。このミラーの動作がタイムラグの原因となります。
* -電子シャッターカメラ- 電子シャッターカメラでは、電子的にセンサーが信号を読み取ります。この信号処理にもわずかな時間差が生じ、タイムラグの原因となります。

レリーズタイムラグの確認方法

レリーズタイムラグの確認方法

レリーズタイムラグを確認するには、簡単なテストを行うことができます。カメラを安定した場所に固定し、絞りを中程度に設定したレンズを取り付けます。使用するシャッタースピードは、1/125秒または1/250秒など、速いシャッタースピードにします。次に、フォーカスが合った静止物体の前にカメラを置き、最短撮影距離まで近づけます。

撮影ボタンを一度押して、被写体の鮮明な画像を撮影します。次に、同じ被写体を撮り、今度は撮影ボタンを連打します。連打した画像を拡大して、最初は鮮明だった画像が徐々にブレていないかを確認します。ブレが目立つようであれば、カメラのレリーズタイムラグが大きい可能性があります。

レリーズタイムラグの軽減策

カメラ用語の「シャッターレリーズタイムラグ」を軽減するための策がいくつかあります。

まずは、高速シャッタースピードの設定です。シャッタースピードが速いほど、レリーズタイムラグが短くなり、シャッターがすばやく反応して被写体を捉えることができます。

次に、高速なカメラの選択が有効です。最新のカメラは、より高速な処理能力を備えており、レリーズタイムラグを大幅に短縮できます。

さらに、シャッター優先モードの使用で、レリーズタイムラグを軽減できます。このモードでは、カメラがシャッタースピードを自動的に調整し、被写体の明るさとレリーズタイムラグのバランスを最適化します。

また、外部シャッターレリーズの使用も有効です。外部シャッターレリーズは、カメラから離れた場所からシャッターを切ることができるため、カメラの振動を防ぎ、レリーズタイムラグを軽減できます。