写真撮影における「ブラケティング」の基礎
カメラの初心者
先生の仰っていた、『ブラケティング』というカメラ用語の意味がよくわかりません。
カメラ写真マニア
オートブラケティングとは、1 回で露出を異なる 3 枚撮影し、明暗差の大きいシーンを撮影する機能です。暗い部分も明るい部分も、適正に露出された状態で撮影できます。
カメラの初心者
なるほど。露出が異なる3枚を撮影して、後で最適な1枚を選ぶという意味ですか？
カメラ写真マニア
その通りです。ブラケティングを使用することで、ハイライトを飛ばしたり、シャドウ部分を潰したりせずに、より広いダイナミックレンジを捉えることができます。
ブラケティングとは。
カメラと写真の用語で「ブラケティング」と呼ばれる機能があります。詳細は「オートブラケティング」のページをご覧ください。
ブラケティングとは？
ブラケティングとは、写真撮影において、同じ被写体を露出を変えて、複数枚の写真を撮るテクニックです。これにより、露出オーバーからアンダーまでのさまざまな露出値で画像を取得できます。この手法を使うことで、ハイライトが飛び過ぎたり、シャドウがつぶれたりすることを防ぎ、最適な露出バランスを得ることができます。
ブラケティングの種類
-ブラケティングの種類-
ブラケティングには、さまざまな種類があります。最も一般的なものは露出ブラケティングで、これはカメラの設定を変えて同じシーンを複数回撮影する方法です。露出をオーバー、アンダー、適正の3つの値に設定することで、ハイライトやシャドウを吹き飛ばすことなく、さまざまなライティング条件に対応できます。
フォーカスブラケティングは、被写界深度を拡張または縮小するために使用されます。カメラを同じシーンで複数のフォーカス距離に設定し、後で、最もシャープな部分を集めた合成画像を作成できます。これにより、特にマクロ撮影で、被写界深度が浅い場合でも、より多くのディテールをキャプチャできます。
ホワイトバランスブラケティングは、さまざまな光源下で正確な色を再現するために使用されます。カメラを同じシーンで複数のホワイトバランス設定に設定し、後で、最も適切な結果をもたらす画像を選択できます。これにより、異なる光源で発生する色かぶりの問題を解決できます。
ブラケティングの効果
ブラケティングの効果
ブラケティングは、同じ被写体を異なる露出値で複数枚撮影することで、露出が最適でない場合に備える効果があります。これにより、ハイライトが飛ばず、シャドウがつぶれない適切な露出を得ることができます。また、後処理時に露出の異なる画像を組み合わせて、ダイナミックレンジを拡張したり、HDR（ハイダイナミックレンジ）画像を作成したりすることもできます。さらに、被写体の動きやフォーカスがずれにくいように、連続的に撮影することで、最適な瞬間を捉えることができます。
ブラケティングの活用シーン
ブラケティングの活用シーン
ブラケティングは、さまざまな撮影状況で有効活用できます。とりわけ、以下のようなシーンが最適です。
* 露出が難しいシーンコントラストが大きいシーンや、被写体の明るさと背景の明るさが大きく異なるシーンでは、露出を1つの値に固定すると、一部が明るすぎたり暗すぎたりすることがあります。
* 動きの速い被写体を撮影するシーンシャッタースピードを速くする必要があるため、露出が不足するリスクがあります。ブラケティングを使用することで、さまざまな露出で撮影し、後から適切な露出の画像を選択できます。
* HDR（ハイダイナミックレンジ）撮影ブラケティングによって、同じシーンをさまざまな露出で撮影し、その画像を重ね合わせることで、広いダイナミックレンジを持つ画像を作成できます。
* 露光量の微調整が必要なシーン被写体が微妙な色やテクスチャを持つ場合、露出をわずかに調整することで、全体的な印象が大きく変化します。ブラケティングを使用すれば、微調整を容易に行えます。
ブラケティングの注意点
ブラケティングの注意点
ブラケティングにはいくつかの注意点があります。まず、露出の段階を多く設定しすぎると、写真のファイル容量が大きくなり、処理に時間がかかります。また、撮影対象が動いている場合、露出が異なることでピントや動きがボケてしまう可能性があります。さらに、手持ち撮影では、露出時間が長くなると手ブレが発生しやすくなります。これらの点を踏まえて、撮影対象や状況に合わせて適切なブラケティングの設定を行うことが重要です。