写真用語『先幕シンクロ』の仕組みと使い方

写真用語『先幕シンクロ』の仕組みと使い方

カメラの初心者

『先幕シンクロ』ってなんですか?

カメラ写真マニア

スローシャッターで写真を撮るときに、ストロボをシャッター幕が完全に開く前に発光させるテクニックだよ。

カメラの初心者

なんでそうするんですか?

カメラ写真マニア

そうすることで、被写体の光跡や残像が前進方向に残るため、動いている被写体を自然に撮影できるんだ。

先幕シンクロとは。

夜の撮影で、スローシャッターを使用してスローシンクロでストロボを発光させて走る車を撮影したとします。通常のカメラ設定では、ストロボはシャッターが完全に開いた瞬間に発光します。この場合、車のヘッドライトやボディから発せられる光の筋と残像は車の前に写り、まるで車が後退しているかのような、実際とは不自然な写真になってしまいます。これを「先幕シンクロ」と呼びます。

先幕シンクロとは

先幕シンクロとは

先幕シンクロとは、写真を撮るときにシャッターが切られる少し前にシャッター幕が開き、フィルムまたはセンサーに光が当たる仕組みです。これにより、高速に動く被写体を撮影した際に、被写体の後方にブレのない鮮明な画像が得られます。つまり、シャッターを切る瞬間に被写体が動いていた場合でも、その動きが捉えられないのです。この仕組みは、スポーツ写真や野生動物写真など、動きの速い被写体を撮影する場合に特に効果的です。

先幕シンクロを使うメリット

先幕シンクロを使うメリット

先幕シンクロを使用するメリットとして、まず挙げられるのは、動きのある被写体を撮影する際にブレを抑えられる点です。先幕シンクロでは、シャッターが落ち始めるのと同時にフラッシュが発光するため、被写体の動きによるブレがシャッターが閉じる前に止まることになります。そのため、動きのあるスポーツや野生動物などの撮影に適しています。

また、先幕シンクロは、背景をより明るく撮影したい場合にも効果的です。フラッシュがシャッターが開く前に発光することで、被写体のみが照らされ、背景は自然光によって適切な明るさで撮影できます。これにより、コントラストの強い、印象的なイメージを作り出すことができます。

先幕シンクロの仕組み

先幕シンクロの仕組み

-先幕シンクロの仕組み-

先幕シンクロは、カメラがシャッターを開け始めると同時にフラッシュが発光する方式です。これにより、被写体が動いている場合でも、ブレのない写真を撮ることができます。

フラッシュが発光するタイミングは、シャッター速度によって決まります。シャッター速度が速いほど、フラッシュはシャッターが開く前に発光します。逆に、シャッター速度が遅いほど、フラッシュはシャッターが開いてから発光するようになります。

先幕シンクロのメリットは、シャッター速度に関係なく、被写体をブレなく撮影できることです。ただし、シャッター速度が遅い場合、背景が暗くなる傾向があります。これは、フラッシュが発光する前に背景が露出されるためです。

先幕シンクロを使うときの注意点

先幕シンクロを使うときの注意点

先幕シンクロを使うときの注意点として、シャッタースピードによってはピント位置がずれてしまう場合があります。これは、先幕が開き始める前にミラーが跳ね上がるため、ミラーレスカメラと異なり光軸がずれてしまうためです。そのため、動いている被写体を高速シャッターで撮影する場合には、先幕シンクロではなく電子シャッターやメカシャッターの「後幕シンクロ」を使用することを検討する必要があります。

先幕シンクロを使った作例

先幕シンクロを使った作例

先幕シンクロを使った作例

先幕シンクロは、シャッターの先幕が開くのと同時にフラッシュが発光するモードです。このモードでは、被写体が動いている間に写真を撮ると、被写体がシャッターが開いたときと同じ位置で写ります。つまり、ブレや動きによるゆがみがない鮮明な画像が得られます。

例えば、走るアスリートを撮影するとします。通常のシャッター設定では、アスリートは動きながらブレて写ってしまいますが、先幕シンクロを使用すると、アスリートがシャッターが完全に開く前に移動したとしても、シャッターが開いた瞬間に撮られたようなシャープな写真が撮影できます。

タイトルとURLをコピーしました