露出倍数とは?フィルターや接写時の注意点

露出倍数とは?フィルターや接写時の注意点

カメラの初心者

あの、先生。露出倍数って、何ですか?

カメラ写真マニア

露出倍数というのは、フィルターを使用したり接写をしたりした際に、像面照度の低下分を補正するために必要な量のことだよ。

カメラの初心者

つまり、フィルターを使用すると像面照度が下がるから、その分を補うために露出倍数を増やす必要があるってことですか?

カメラ写真マニア

そうだね。フィルター倍数とも呼ばれていて、フィルターの種類によって必要な値が異なるんだよ。

露出倍数とは。

写真やカメラで「露出倍数」という言葉が使われます。フィルターを使用したり、接写をしたりすると、像の明るさが低下することがあります。その低下量を補うために必要な補正の度合いが露出倍数と呼ばれます。フィルターを使用する場合には、フィルター倍数とも言われます。

露出倍数の定義

露出倍数の定義

露出倍数とは、カメラの露出を特定の量だけ増加または減少させる数値のことです。通常は、数値が正の場合は露出が増加し、負の場合は露出が減少します。たとえば、露出倍数を1にすると、露出は2倍になります。露出倍数は、フィルターの使用や接写など、カメラの設定を特定の条件に合わせて調整する必要がある場合に使用されます。

フィルターを使用したときの露出倍数

フィルターを使用したときの露出倍数

フィルターを使用したときの露出倍数は、フィルターの光量透過率によって決まります。NDフィルターや偏光フィルターなど、光量を減らす効果のあるフィルターを使用すると、露出倍数が増加します。たとえば、1段減光させるNDフィルターを使用した場合、露出倍数は2倍になります。つまり、シャッタースピードを2倍遅くするか、絞りを1段大きくする必要があります。

一方、光量を増やす効果のあるフィルター(例UVフィルター)を使用すると、露出倍数は減少します。UVフィルターは光量をほとんど透過するため、露出倍数への影響は最小限です。ただし、複数のフィルターを重ねて使用すると、それぞれのフィルターの露出倍数が加算されるため、注意が必要です。

接写時の露出倍数

接写時の露出倍数

接写撮影では、被写体に近づくため、通常のレンズ使用時よりも多くの光量が被写体に届くことになります。そのため、適切な露出を得るために露出倍数を増やす必要があります。接写時の露出倍数の計算方法は、レンズの倍率によって異なります。

レンズの倍率が等倍(11)の場合は、露出倍数は2倍になります。これは、レンズの距離が被写体の大きさと等しくなるため、通常よりも2倍の光量が被写体に当たることに起因します。レンズの倍率が0.5倍の場合、露出倍数は1.5倍、0.25倍の場合は1.25倍となります。ただし、レンズのタイプやマクロレンズを使用しているかどうかによっても、露出倍数は多少異なります。

露出倍数の計算方法

露出倍数の計算方法

露出倍数とは?フィルターや接写時の注意点
露出倍数は、絞り値やシャッタースピードを変更せずに、露出を補正するために必要な 光量の増減 の度合いを表します。フィルターを使用したり接写を行ったりすると、カメラに入ってくる光量が変化する必要があります。この変化を補正するために、露出倍数が使用されます。

適切な露出倍数の設定

適切な露出倍数の設定

適切な露出倍数の設定

露出倍数は、明暗を調整するのに必要となる光の量のことです。異なる撮影条件に応じて適切な露出倍数を設定することが、適切な明るさの画像を撮るために不可欠です。

一般的に、明るいシーンでは露出倍数は下げ(負の値)、暗いシーンでは露出倍数を上げ(正の値)ます。例えば、屋外で晴れた日に撮影する場合、露出倍数は-1~-2が適切です。逆に、夜間や室内で撮影する場合は、露出倍数は+1~+3にする必要があります。

フィルターを使用したり接写をしたりする場合は、露出倍数の調整が必要です。フィルターは光を遮るので、露出倍数を上げて補正します。また、接写ではレンズから被写体までの距離が短いため、光量が減るので、やはり露出倍数を上げて補正が必要です。フィルターや接写をする際の具体的な露出倍数の調整については、各フィルターやレンズの仕様書を参照してください。

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