無料で使える看護師転職サイトの仕組み
転職活動をしたことがある人、転職サイトについて少し調べたことがある人なら、転職サイトがすべて無料で使えることはもうご存知でしょう。
求人の検索、面接対策、条件交渉、手厚いサポート。中には、「無料で利用できる転職サイトって?」と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
安心して転職サイトを利用するためには、その転職サイトがどのような仕組みで利益を得ているのかを知ることが大切です。
転職サイトが無料なのは、人材を求めている病院やクリニック、介護施設などから利用料を受け取っているからです。
その利益の出し方は大きく分けて2つあります。その2つの方法を説明します。
(1)成功報酬型
1つ目の方法は「成功報酬型」と呼ばれるもので、転職サイトの利用者が病院に採用された時点で、病院側が利用者に料金を支払うというものです。
こちら方式では、実際に看護師が病院やクリニックに紹介されるまで、病院やクリニックは料金を支払う必要がありません。
紹介された看護師が採用されると、人材紹介サイトはその看護師の年収の一定割合を病院やクリニックに支払います。
報酬の相場は、年収の20~30%と言われていますので、病院やクリニックが支払う採用コストは非常に高額です。
転職サイト側としては、紹介した看護師が不採用になった場合、お金は入ってこないので、転職希望者のサポートに力を入れます。
採用報酬型
採用報酬型は、求職者が採用された場合に、クライアント側に支払い義務が発生します。最近は採用課金型が比較的ポピュラーですが、求人サイト側は求職者が採用されたことを知る必要があります。
応募課金型
応募課金型は、最近ではあまり見かけなくなりましたが、求職者が求人に応募した時点でクライアントに課金されるモデルです。他のケースでは、求職者が応募に対してアクションを起こしたときにクライアントに課金されます。
コミッション率はどのくらい?
求人サイトに特定の手数料率はありませんが、基本的な相場は求職者の推定年収の約30%~35%です。
また、求人規模が他のサイトより大きいクライアントの場合、求職者1人あたり一定額のディスカウント契約を提示するケースもあります。
広告掲載料型
もう1つは「広告掲載料型」と呼ばれるもので、求人情報を紹介することで報酬を受け取るタイプです。
病院やクリニックは、掲載料を支払うことで求人広告を掲載することができます。求人がない場合でも料金は発生しますが、複数の求人があっても追加料金が発生しないというメリットがあります。
一方で、「広告型」は掲載期間があり、「せっかくお金を払っているのだから、1人くらいは採用しないともったいない」という心理が働きます。また、「広告型」には掲載期間があります。
まとめ
看護師転職サイトは、看護師を募集している病院や施設に紹介し、看護師が転職する職場から手数料をもらうことで成り立っています。
そのため、看護師の転職に手数料はかかりません。
看護師の転職サイトには、大きく分けて2つのタイプがあります。
- 成功報酬型
- 広告掲載型
自分の希望条件やキャリアプランによって、最適なサイトが変わってきますので、登録の際は慎重に行いましょう。