結婚祝いのお返しである内祝いは、お祝いをいただいた感謝の気持ちを伝える大切な習慣です。
この記事では、内祝いの意味や「のし」の書き方についての解説を通じて、贈り物のマナーや選び方を解説します。内祝いは、結婚式後にお返しをする際に使われ、水引の種類や書き方には注意が必要です。
また、贈り物の上手な選び方やお礼状の添え方も大切です。この記事を参考に、結婚祝いのお返しを心地よく行い、感謝の気持ちを伝えましょう。
結婚内祝いとは
内祝いの意味とは?
内祝いの「内」には、「身内」や「家族」という意味が込められています。昔から、結婚式や出産などの喜びの場には、親しい身内や友人が集まり、お祝いの気持ちを贈りました。その際に贈られたお祝いに対して、お返しをすることがマナーとされています。内祝いは、感謝の気持ちを表すために贈るもので、贈り物の内容や品物の選び方には注意が必要です。
内祝いの使い方
内祝いは、主に結婚式や出産のお祝いに対して贈ります。結婚式では、招待されたゲストからのお祝いに対して内祝いを贈ります。出産の場合も、赤ちゃんの誕生を祝うお祝いに感謝の気持ちを込めて内祝いを送ります。内祝いは、お返しの品物や贈り物としての意味があり、お互いに喜びを分かち合う大切な瞬間を重ねるものです。
内祝いの選び方
内祝いの選び方にはいくつかのポイントがあります。まず、相手の好みや趣味に合った品物を選ぶことが大切です。また、内祝いの予算を考慮し、贈り物の金額や種類を検討しましょう。内祝いには、食品や飲み物、アクセサリー、家庭用品などさまざまなアイテムがありますので、相手のライフスタイルに合ったものを選ぶことがポイントです。
内祝いのおすすめギフト
内祝いのおすすめギフトとして、以下のアイデアがあります。
食品やスイーツ:美味しいお菓子や珈琲、フルーツバスケットなど、食べ物のギフトは喜ばれます。
アクセサリー:ネックレス、ブレスレット、時計など、おしゃれなアクセサリーは贈り物として人気です。
花や観葉植物:鮮やかな花束やオシャレな観葉植物は、お部屋を彩る素敵な贈り物です。
ホームグッズ:キッチン用品、インテリア雑貨、アロマディフューザーなど、家庭で使えるアイテムは喜ばれます。
内祝いは、相手の喜びを考えながら心を込めて選ぶことが大切です。贈り物には、お礼の気持ちとともに、大切な人との絆を深める意味も込められています。
「内祝い」と「引出物」との違い
引出物とは?
結婚披露宴において、出席者へのお礼として贈る「引出物」についてご紹介します。引出物は、新郎新婦や主催者から結婚式に出席してくださったゲストへの感謝の気持ちを表すための贈り物です。一般的に、引出物には主にメインの品物と引菓子、縁起物が含まれ、その内容は地域やカップルの希望によって異なります。また、メインの品物には新郎新婦の姓や結婚式の日付が入ったのしをつけることが多いです。
引出物と結婚内祝いの違い
引出物と結婚内祝いは、似ているようで異なる概念です。引出物は結婚披露宴の際にゲストに贈るお土産であり、主催者から出席者へのお礼の一環です。一方、結婚内祝いは、結婚披露宴に出席しなかった方々へのお返しとして贈るもので、内容や使い方が異なります。結婚内祝いを贈る場合には、お祝いを受けた相手への感謝の気持ちを込めて贈りますが、引出物を贈った方々にはあらためて結婚内祝いを贈る必要はありません。
引出物の相場とマナー
引出物の相場は、いただいたお祝いに対して1/4やそれ以下の金額が一般的な目安とされています。具体的な金額は、友人からいただくお祝いの相場が3万円程度であれば、友人への引出物の金額は7,500円前後が目安となります。相場について詳しく知りたい方や、人気の引出物商品、マナーについての情報を探している方は、専門の記事をご参照ください。引出物は結婚式の一環であり、ゲストとの思い出を大切にする大切な要素です。
結婚内祝いはいつ贈る?
結婚内祝いを贈るタイミング
結婚内祝いを贈るタイミングは、お祝いをいただいたタイミングによって変わります。お祝いを受け取ったら、まずはお礼の連絡をし、その後に内祝いの準備を進める必要があります。では、具体的な贈り時期や準備について見ていきましょう。
お祝いをいただくタイミング
一般的に、結婚内祝いを贈るタイミングは、結婚した直後にお祝いをいただいた場合が多いです。これは、結婚式の挙式や入籍が行われた後、ゲストからのお祝いが贈られるためです。お祝いをいただいた後、できるだけ早く内祝いを贈るように心掛けましょう。
内祝いの準備と贈る時期
結婚内祝いを贈る際には、贈り物の選定から準備まで一連のステップが必要です。お祝いをいただいたら、まずはお礼の連絡をきちんと行いましょう。その後、内祝いの品物を選び、贈り物の包装や熨斗の用意を進めます。目安として、お祝いをいただいた後、1ヶ月以内に内祝いを贈るのが良いでしょう。
管理を忘れないように
多くの方からお祝いをいただくと、名前や住所、お祝いの金額などを管理するのが大変になることがあります。そのため、メモやスマートフォン、パソコンなどを活用して、お祝いをいただいた方の情報を整理・管理しておくことをおすすめします。これにより、贈り時期を忘れずに内祝いを準備し、感謝の気持ちをきちんと伝えることができます。
結婚内祝いは、お祝いをいただいた方々への感謝の気持ちを込めて贈る大切な贈り物です。贈り時期を守り、準備をしっかりと行い、管理を忘れないようにすることで、内祝いを贈る際に失礼のないよう心掛けましょう。
結婚内祝いの相場
結婚内祝いの相場
結婚内祝いの基本的な相場は「1/3~半返し」程度とされています。具体的には、結婚祝いを贈った際の金額の約1/3から半分程度の価値の品物を用意します。ただし、グループからお祝いをいただいた場合は、お祝いの金額をグループの人数で割り、その金額の半分ほどの品物を個別に贈ることが一般的です。
高額な内祝いは避けましょう
高額な結婚内祝いはマナー違反とされています。贈り物の金額は地域や習慣によって異なることがあるため、両家の両親や身近な人に相談して、適切な金額の品物を選ぶことが大切です。過度に高価なものを贈ると、相手に気を使わせてしまうこともあるため、バランスを考えた選択がポイントです。
マナーについて詳しくはこちらの記事を参照
内祝いに関する詳しいマナーについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。内祝いの際の注意点や選び方について知識を深めて、相手に喜んでもらえる贈り物を選びましょう。
「のし紙」の意味
のし紙とは何か?
のし紙についての基本的な情報を理解しましょう。のし紙は贈り物に添える包装紙の一部で、特に日本の慶事や贈り物に使用されます。その由来や使い方について詳しく見ていきます。
熨斗(のし)の意味
熨斗(のし)という言葉は、もともとは「熨斗鮑(のしあわび)」と呼ばれるあわびの一部を指していました。この熨斗鮑は長寿の象徴とされ、贈り物に添えることで贈り手の気持ちを表す縁起物でした。しかし、熨斗鮑は貴重で手に入りにくいものであったため、後に紙で模したものが使われるようになりました。
のし紙の種類
現代では、熨斗鮑の代用として、水引とのしの模様が印刷された紙を使用することが一般的です。この紙を「のし紙」と呼びます。のし紙は様々なデザインや色があり、贈り物に合わせて選ぶことができます。
のし紙の使用範囲
のし紙は主に吉事や慶事に使用されます。結婚や出産、お祝いごとなど、喜ばしい場面での贈り物にのし紙が使われます。一方、弔事には使用しないのが一般的です。また、贈り物が生もの(魚介類や肉など)の場合、生ものの象徴である熨斗を使わないため、のし紙には水引だけの掛け紙を選ぶことがあります。
のし紙の選び方
のし紙の選び方は贈り物やシチュエーションによって異なります。のし紙のデザインや色、使い方については、贈り物にぴったり合ったものを選びましょう。
「のし紙」の選び方と「水引」の種類
結婚内祝いののし紙の選び方
結婚祝いのお返しには、のし紙が一般的に使用されます。しかし、のし紙にも様々な種類が存在し、適切なものを選ぶことが重要です。以下では、結婚内祝いののし紙の選び方と、水引の種類について詳しく解説します。
のし紙とは?
まず、のし紙について基本的な情報を理解しましょう。のし紙は、贈り物に添える包装紙の一部で、日本の慶事や贈り物に使用されます。のし紙には様々なデザインや種類があり、その使い方や選び方にはルールが存在します。
のし紙の選び方
結婚内祝いののし紙を選ぶ際には、以下のポイントに注意しましょう。
- のし紙のデザイン: のし紙にはさまざまなデザインがあります。贈り物やシチュエーションに合ったデザインを選びましょう。結婚内祝いには、華やかで上品なデザインが人気です。
- 文字の配置: のし紙には「のし」や「御祝」などの文字が入っています。これらの文字の配置にも注意が必要です。通常、文字は上から下へと読むように配置されています。
- 水引の色: のし紙に添えられる水引の色も選択肢の一部です。水引は、包装紙を留めるためのリボンのようなもので、結婚内祝いの雰囲気に合った色を選びましょう。
水引の種類
水引にも種類があり、その色やデザインによって雰囲気が異なります。結婚内祝いに適した水引の種類を考えましょう。
- 紅白の水引: 結婚を象徴する紅白の水引は、結婚内祝いに最適です。紅白は喜びや祝福の意味を持ち、結婚のお祝いにぴったりです。
- ゴールドやシルバーの水引: ゴールドやシルバーの水引は高級感を演出し、贈り物を引き立てます。特別な場合にふさわしい選択肢です。
水切りの「結び切り」と「蝶結び」
水引の「結び切り」と「蝶結び」は、結び方の違いによって意味が異なります。
結び切り
結び切りは、一度結ぶとほどけないことから、「一度きりであってほしい」という意味があります。そのため、結婚祝いやお見舞い、快気祝いなど、一度きりであってほしいお祝い事に用いられます。
蝶結び
蝶結びは、結び目がほどけてもまた結び直せることから、「何度あってもめでたい」という意味があります。そのため、七五三や出産祝い、進学祝いなど、何度あってもめでたいお祝い事に用いられます。
まとめ
水引の「結び切り」と「蝶結び」は、以下の表のように使い分けることができます。
用途 | 水引の結び方 | 意味 |
---|---|---|
結婚祝い | 結び切り | 一度きりであってほしい |
お見舞い | 結び切り | 一度きりであってほしい |
快気祝い | 結び切り | 一度きりであってほしい |
七五三 | 蝶結び | 何度あってもめでたい |
出産祝い | 蝶結び | 何度あってもめでたい |
進学祝い | 蝶結び | 何度あってもめでたい |
子どもの成長を祝う場面
「蝶結び」の水引は、子どもの成長に関連するお祝い事にぴったりです。出産祝い、進学祝い、初節句、七五三など、子どもの大切な節目を祝う際に使用されます。その特別な瞬間に「蝶結び」の水引を添えることで、お祝いの気持ちをより特別なものにすることができます。
新しいスタートを祝う場面
新しいスタートや新たな一歩を踏み出す場面でも、「蝶結び」の水引が活躍します。結婚祝い、新築祝い、引越し祝い、お中元、お歳暮など、人生の新たな節目や変化を祝う際に適しています。このような場面では、「蝶結び」の水引を使うことで、贈り物に特別感を添えることができます。
結婚内祝いでの使用に注意
一方で、「蝶結び」の水引は結婚内祝いや婚礼関連のお祝い事には使用しないようにしましょう。結婚祝いには他の種類の水引が適しており、間違った水引を選んでしまうとマナー違反となってしまいます。贈り物の場面に合わせて水引を選び、相手の特別な瞬間をより特別なものにしましょう。
「蝶結び」の水引は、さまざまなお祝い事やイベントに活用できる素敵なアクセントです。適切な場面で使用することで、贈り物に心温まる思い出をプラスすることができます。
表書き
結婚内祝いの表書きについて
結婚内祝いにおいて、のし紙の表に書く記載を「表書き」といいます。かつては、贈り物と一緒に目録を添えて贈る習慣がありましたが、のし紙同様に簡略化され、表書きが一般的となりました。以下では、結婚内祝いののし紙の表書きについて詳しく解説します。
基本的な表書きの内容
結婚内祝いののし紙の表書きには、基本的な内容が含まれます。以下は、その主要な要素です。
- 贈り主の名前:表書きの上段に、贈り主の名前を記載します。これにより、贈り物の送り主が分かります。贈り主の名前を丁寧に書くことで、気持ちが伝わりやすくなります。
- 贈り物の用途:結婚内祝いであることを示すため、表書きの下段に「結婚内祝い」と明記します。これにより、受け取る側に贈り物の趣旨が伝わります。
表書きの詳細な書き方
表書きの書き方にはいくつかのポイントがあります。
- 贈り主の名前の記載位置:贈り主の名前は表書きの上段に記載します。名前の下に余白を作り、下段に「結婚内祝い」と書きます。名前と「結婚内祝い」の間には、区切り記号や余白を設けて区別します。
- 筆ペンや毛筆を使用:表書きはできるだけ美しく書くことが求められます。筆ペンや毛筆を使って、きれいな字で記載しましょう。
- フォーマットを守る:表書きのフォーマットには一定の決まりがあります。贈り主の名前は横書きで、漢字やひらがなを使って記載します。また、「結婚内祝い」は縦書きで書きます。
連名の書き方|夫婦の名前は?
連名の場合、新郎の姓名を中央に書き、新婦の名前のみをその左に書きます。最近では、夫婦の名前を並べた書き方が一般的です。バランスがよく見えるよう、新姓を水引の結び目の下に書き、その下に夫婦の名前を並べて書くこともあります。
内のしと外のしの扱い方とマナー
引用元:ゼクシィ
内のしと外のしの違い
品物の上に直接のしをかけ、その上から包装紙で包むことを内のし、包装紙の上からのしをかけることを外のしといいます。
内のしの特徴
内のしは、包装紙を開けるまで誰から何の目的で贈られた物なのか分からないことが特徴です。そのため、控えめに贈り物をしたい場合に用います。また、現在は当サイトのようなギフト専門店などを通じての配送が多く利用されています。その場合は、個人情報保護や配送中にのし紙が破れたり汚れたりするのを避けるため、内のしが選ばれることが多くなっています。
外のしの特徴
外のしは、一目で贈り物の目的が分かることが特徴です。贈り物であることを強調する場合や贈り物の目的がすぐにわかる状態にしたい場合に用いましょう。また、相手に直接会って手でお渡しをする場合は、外のしを用いるのが主流です。
結婚内祝いに適した「包装」
内のしと外のしの選び方
結婚内祝いの場合、内のしと外のしのどちらを選ぶべきか、選び方について考えてみましょう。
内のしの選び方
内のしは、本来、「お返し」ではなく「自分のお祝い事をおすそ分けする」という意味があるため、控えめに感じる「内のし」の方がより適しています。結婚内祝いには、お祝いの気持ちを控えめに伝えたい場合に使うことが一般的です。
外のしの選び方
外のしは、一目で贈り物の目的が分かることが特徴です。相手に直接手渡す場合や、贈り物の目的を強調したい場合に使うことがあります。外のしは、配送の際にも使われることが多いです。
したがって、結婚内祝いの場合、内のしと外のしのどちらを選ぶかは、お渡しする方法によって使い分けるのが良いでしょう。
- 直接相手に手渡す場合 → 外のし
- 配送する場合 → 内のし
このように、お渡しする方法によって、内のしと外のしを使い分けることがおすすめです。
品物を郵送する際は「お礼状」を添える
お礼状を添えるマナー
婚内祝いの品物を郵送する際、お礼のメッセージを書いた「お礼状」を添えることが基本のマナーです。品物だけを送ると相手から失礼に思われることがあるため、お礼状を添えることで感謝の気持ちをしっかり伝えましょう。直接お礼状を添えるのが難しい場合でも、別途お礼の手紙を送ることで良い印象を与えることができます。
選ぶべき便箋と封筒
便箋と封筒は、質感の良いものを選ぶことが大切です。白いシンプルな便箋は無難ですが、上品な花柄などの柄入りの便箋でも問題ありません。選ぶ際には、厚みのある質感のものを選んで、品のある印象を与えましょう。縦書きと横書きのどちらでも構いませんが、目上の人に送る場合は縦書きの方がより格式のある印象を与えます。
選ぶべき筆記具
宛先を書く際も含めて、黒か濃紺の万年筆またはインク式のペンを使用することがマナーです。ボールペンは筆跡が細いため、慶事などではふさわしくないとされています。高級感のあるペンを使うことで、手紙全体に品のある雰囲気を醸し出します。注意して選びましょう。
連名でお祝いを頂いたとき
内祝いの基本マナー
ひとりひとりに内祝いを返すことが基本のマナーです。できる限り、参加した全員にお礼状を添えて内祝いを送りましょう。
多人数からのお祝いに対処する
しかし、中には「部署一同」といった形でお祝いを受け取る場合など、参加人数が多すぎて、一人当たりの予算が制限されてしまうことがあります。このような場合、個包装のお菓子などを選び、箱にのしをかけて代表者に渡すことも考えられます。
お礼の手紙やメッセージカードを添える
その際も、お礼の手紙やメッセージカードは個別に用意することをおすすめします。これにより、お祝いを送った相手に対する感謝の気持ちがしっかり伝わり、相手も喜んでくれることでしょう。心のこもったお礼を伝えましょう。
結婚祝い お返し 内祝い:まとめ
結婚祝いのお返しである内祝いは、大切な感謝の印です。この記事では内祝いの意味や「のし」の書き方について詳しく解説しました。
内祝いは、お祝いをいただいた方々への感謝を伝える慣習であり、マナーを守って贈り物を選び、のしを添えることが大切です。水引の色や本数、表書きの記載方法に気をつけ、相手に喜んでもらえるよう心を込めてお返ししましょう。
贈り物の選択肢が豊富なギフトカタログも便利な選択肢です。内祝いを通じて感謝の気持ちを伝え、素敵な瞬間を共有しましょう。