今回から、まひろ役が吉高 由里子ちゃんで三郎役が柄本 佑さんということで、物語が本格的に進みそうな予感がしますね。相変わらず現在の放送から記事が遅れていますが、少しずつ追いつきたいと思います。
前回も書きましたが、あくまでも個人的な感想や考察ですので、ゆる~く暇つぶし程度に読んでいただけたら幸いです。
私は歴史に疎く、興味はあるけど平安時代のこともよく分からなかったので、気になってこんな本を購入してみました。
さすがNHKさんの本、出演者の綺麗な写真がいっぱい。平安貴族の背景や撮影の裏話なんかもたくさん載っていて見応えあります。本を見て写真にウットリしつつ、第2話の感想と考察を書いていきたいと思います。
ちなみに「光る君へ」に出てくる人々、藤原性だらけです。元を辿ればみんな遠縁の親戚だし、近い親戚同士でも普通に結婚してたり。そんなこんなでほとんど藤原さんなので、氏(性)を省略しますが、出来るだけ相関関係がわかりやすく書いてみたいと思います。
第2回 めぐりあい
まひろ裳着の儀
第1回ではまひろ(紫式部/落井 実結子)が8歳、三郎(道長/木村 皐誠)が12歳という設定だったそうです。第1回から6年が過ぎて、第2回の冒頭は15歳になった まひろが成人の儀式である「裳着の儀」を執り行う様子から始まりました。
吉高ちゃんこういう衣装が似合いますね~ほんとに。裳着ってドラマの中でも本当に一枚ずつ重ねて着るそうで、手間が掛かって重くて動きづらくて大変そう。
「重い」と言って愚痴るまひろ(吉高 由里子)に対して、いと(下女・太郎の乳母/信川 清順)が「姫さま、裳を着けるとはそういうことでございますよ」と言っていて、成人を迎える重みというのはいつの時代も同じなのね…。
と思ったら、宣孝(佐々木 蔵之介)が「これでよし、そなたもこれをもって一人前。婿もとれるし子も産める。」とか「良い婿をもらって、この家を盛り立てて貰わんとのう。」とか言っててドン引き。15歳の子に~。
まぁでもきっとこの時代では一般的な感覚だったのでしょうね。初潮を迎えたら行う儀式でもあるので。娘が誰を婿にもらうかや、子を産むか否かで父の出世に直接影響したりもするのですから、この時代は言葉を選ばずにいうと娘は出世の為の道具でもあったのでしょうね。第1話から兼家(右大臣・道長の父/段田 安則)なんて、娘や孫娘を入内させることばかり考えてますし。
宣孝は まひろに右大臣の二の君(次男)の名を訊ねられた時、「知らんな」としらばっくれた上に「分からぬなら黙っておれ」と厳しく忠告したり、為時(まひろの父/岸谷 五朗)と酒を酌み交わしながら「ちやは殿の死因を病としたのは良い了見であった。」とか言っていて、やはりたとえ身内が殺されようとも、下級貴族が上級貴族に歯向かうなんて考えられなかったし、うまく立ち回れる人がだけがのし上がっていけた。。。そういう時代だったんでしょうね。
まひろが歌を書く
第2話ではまひろ(紫式部/吉高 由里子)が筆で歌を書くシーンがたくさん出てきますが、吉高ちゃん実は左利きだそうです。なので右手で紫式部っぽい字を書けるようになるために、他の人たちより半年位前から練習していたそうです。(たしかNHKの歴史探偵で言ってた)
今回の大河では根本 知さんという方が書道指導や題字を担当されているそうですが、タイトル文字も素敵ですよね~。でも草書体で光と書くと「火」のように見えるし、「へ」は現代のほぼ「つ」のような横に一本線みたいな形。正しく読まれないと意味がないし、でも平安時代を表現したいしその辺りのバランスを取るのが難しかったそうですょ。おっと、話が逸れました、話をドラマに戻します。
作品中の筆で文字を書くシーン度々ありますが、そのキャラクターや性格などにあった書体にしているそうで、手元しか映っていないのも含め全てキャストご本人が書かれているそうです。吉高ちゃんめっちゃ練習されたんでしょうね~。今回4分48秒あたりから月明りで書いてるシーンの文字も素敵…アートですねぇ。録画されている方には是非とも再度ご覧いただきたいです。
あと、これも歴史探偵で言ってましたが、代筆仕事をしているシーンで紙や木板や皿を机に置かず宙に浮かせた状態で書いているけど、やっぱりあれはめっちゃ難しいそうです。
15歳のまひろ(紫式部/吉高 由里子)が男の人のフリをして低い声を出してるの、なんか可愛い。吉高ちゃんスッピン風メイクだとほんとに若く見えますね。あどけない雰囲気が出ていていいなぁと思います。ちなみにまひろが代筆仕事をしている高辻富小路の工房の絵師、三遊亭 小遊三さんって気づきました?私は後からキャスト一覧を見るまで全く気づきませんでした~笑
円融天皇との話合い
円融天皇(坂東 巳之助)の元に頼忠(関白・遵子の父/橋爪 淳)、兼家(右大臣・道長の父/段田 安則)、源 雅信(左大臣/益岡 徹)、実資(天皇の側近/秋山 竜次)が集い話し合う(会議みたいな?)シーン。
相変わらず頼忠はボソボソと喋っていて、円融天皇に「聞こえぬ」と言われてて笑。ここぞとばかりに兼家がしゃしゃり出て強く自分の意見を通していて、それを採用したものの不服そうな顔をする天皇が印象的。
詳細は省きますが史実によると兼家は節操なく出世をしていく過程で、手のひら返しも露骨で、このドラマに描かれてる時より以前から円融天皇から嫌われていたようですね。
ここのシーンでもう一つ印象に残ったのは実資(天皇の側近/秋山 竜次)。わぁ~出てきてしまったよ~ロバート・秋山さん。私は第2話の初見ではまだ出演キャストを確認してなかったもので。不意を付かれてしまいました。ええ、そうです、頭をよぎるのは秋山さんの数々の「クリエーターズ・ファイル」。しかも天皇の側近やのに顔黒すぎる。あかん、ここで笑ったら負けや、これはクリエーターズ・ファイルとはちゃう!大河ドラマなのだ!自分に強く言い聞かせてドラマに集中しようとしたけど…なんか重要人物っぽいから出演機会が多そうですね…この先、笑えずに見れるかしら私。
三郎家の人々
ここでサラッと兼家(右大臣・道長の父/段田 安則)の3人の息子たちが上流貴族らしく順調に官職に就いてると紹介されましたね。
三郎は元服(成人の儀式)後に名が道長(柄本 佑)になったのですね、まひろ(紫式部/吉高 由里子)が15歳ということは道長はこの時、18~19歳ってことですね。1話から6年以上経ってますからね、道長の姉・詮子(吉田 羊)は皇子を産んでて展開早いなぁ。
でも円融天皇(坂東 巳之助)は皇子を産んでない遵子(中村 静香)を中宮(皇后)にしたんですね。え~っ!詮子かわいそうすぎる。全部パパのせいだかんね!
詮子は兼家から東三条殿へ下がること(実家へ戻ること)を提案されるけど、それも詮子が産んだ皇子である懐仁親王(石塚 陸翔)を人質にする(天皇を操る)意図でだから怖い怖い。兼家の頭ん中は出世のことしかないみたいですね。
姉と弟
詮子(吉田 羊)が弟の三郎/道長(柄本 佑)を呼び出して相談するシーンはちょっとほっこりしました。仲の良い20歳前後の姉弟って感じで。無事に皇子を産んだものの、円融天皇(坂東 巳之助)が全然会いに来てくれないこと、詮子もやはり寂しく思い悩んでいたんですね。でも道長に好きなおなごがいると気づいた瞬間はしゃぐ詮子可愛い。
一方のまひろ(紫式部/吉高 由里子)と弟の太郎(高杉 真宙)とのやりとりもまた、ほっこりしました。太郎は少し大きくなっても相変わらずフニャフニャしていて、勉強嫌いで少し甘えん坊な感じで。他愛のない短い会話でしたが、こちらの姉弟も仲良さげですね。この姉弟のシーンはもっと見たいなぁと思いました。
まひろと三郎(道長)の再会
まひろ(紫式部/吉高 由里子)と三郎/道長(柄本 佑)とうとう再会しちゃいました~。でも草履を頭にぶつけられたのに、怒りもせずスッとまひろに草履を履かせる感じ、1話の三郎の性格ををうまく引き継いで表現されてましたね。足の傷で三郎と気づいてしまう展開はちょっと少女漫画みたいではありますが笑
二人の会話で三郎の「おなごは皆、寂しがってる。男は皆、偉くなりたがっておる。」という言葉が印象的。三郎は自分の置かれた身分や立場や周りの状況を色々変だなと感じながらも、冷静に俯瞰して見ている、そんな感じがしました。でもって「では会えるまで通う」「歌はいらぬ」と言いたいことはハッキリ言う、そんなタイプなのでしょうか。
三郎が走り去っていく姿を見つめる まひろの表情が複雑でしたね。ここからどうやて互いの身分の違いなどを知っていく展開になるんでしょうか、気になります。この後のシーンでまひろは代筆仕事で客に恋の指南をする際に、三郎は弓の練習の際に、互いに相手を想い出していますが、これってすでに惹かれ合っているという感じですよね。
史実によるとこの二人は結婚しないし、ドラマで二人の設定は『ソウルメイト』となってますが、今後どのようにその辺を表現されるんでしょうね。
円融天皇の拒絶
円融天皇(坂東 巳之助)がやっと詮子(吉田 羊)の元を訪れましたが。
あんなの酷くなーい?(;゚Д゚)
詮子が心を込めて書いたであろう文をバサッと床に投げつけて。「見苦しい」「汚らわしい」とか、うら若き乙女の恋心が…ズタズタよねぇ。詮子の気持ちを想像すると胸が痛むわ。「もうあの頃の事は覚えておらぬ」とか「そなたも忘れよ」とかー。
あーもう、ほんと全部、兼家パパのせい!
兼家の謀略
今回も兼家(右大臣・道長の父/段田 安則)さん止まりませんねぇ。出世する為に何でもしますね。前半で詮子(吉田 羊)に東三条殿へ下がること提案してると思ったら。それに飽き足らず、円融天皇(坂東 巳之助)になる早で譲位してもらう為に、体調悪くなる程度に薬を盛らすとな。
しかもそれを自分の息子、道兼(玉置 玲央)をなかば脅してさせるんだから普通じゃないですよね~。にしても、サラッと言ってましたけど道兼の過去(ちやは殺害)の尻拭いで従者を始末したって…怖いよ怖いよ~兼家怖いよ~。
為時(まひろの父/岸谷 五朗)を間者として東宮(後の花山天皇/本郷 奏多)の様子も伺っているので、孫にあたる懐仁親王(石塚 陸翔)をなる早で天皇にすべく、東宮が花山天皇になっても、なる早で譲位させるために今後なにかしそうな悪寒。
ちょっと気になったのは、薬を盛る事を命じられた道兼が建物の隙間から稽古(仕事)に励む道長(柄本 佑)を見ていたんですよね。何?あのシーン。道兼は6年前のちやはの件を道長が兼家に告げ口したのだと思っているんでしょうか…。
まひろと為時の不和
まひろ(紫式部/吉高 由里子)が代筆仕事をしている事がバレて、為時(まひろの父/岸谷 五朗)にめちゃっくちゃ怒られてましたね。
え~?そんなに怒る?!と思いましたし、まひろもめっちゃ言い返していたので…第2話になった途端に思っていたより父娘の仲は険悪そうですね。言ってましたが、まひろにしてみたら母の死に関して父に裏切られたという思いが強いのでしょうね。
第2話を見た後で少し調べてみたんですが、平安中期の下級とはいえ貴族の娘が町辻へ出歩いたり走ったりというのは、あり得ないそうで。ましてや代筆仕事をするなんて…。普通はどこかへお参りに行く以外は、姫君の皆さん一生屋敷の中にずっと居たそうです。
まひろはそれだけ非常識というかぶっ飛んでいるというか、じゃじゃ馬な設定な訳ですね。なので、いと(下女・太郎の乳母/信川 清順)が為時に告げ口したのも当然で、あの叱られような訳ですね。ふむ、ちょっと納得。ちなみに上級貴族の息子が庶民に変装して町辻を牛車にも乗らず徒歩で…というのもなかなかあり得ないことだったみたいです。まぁきっとこれは二人が出会う為の演出ですね。
第2回の感想まとめ
今回は思っていたほどは展開は進まず、第1話から6年が過ぎた現状の全体を説明したような回でしたね。物語が動き出すのは次回からが本番ってところでしょうか。
やはり衣装も色とりどりで見ていて楽しかったです。黄色の袿に袴姿のまひろ(紫式部/吉高 由里子)は新鮮でしたね~。弟の太郎(高杉 真宙)の着物も所々に鮮やかな緑の飾りが付いていて可愛かった。道長(柄本 佑)は庶民に変装・束帯(警固時の正装)・狩衣(普段着)と色々着ていて、流石に狩衣は美しいし高そう。そしてさすが大河と思わせるセットで、貴族の屋敷とかどうやって作ってるんでしょうね。
その建物や着物の美しさと反比例するかのように、権力争いはこれからもっとドロッドロしていきそうな予感がしますね。特に兼家(右大臣・道長の父/段田 安則)の怖さが、際立ってもう…。
東宮(師貞親王/本郷 奏多)のハチャメチャな感じはそのままでしたが、東宮が天皇になったら為時(まひろの父/岸谷 五朗)は官職を得られるんですよね。官職を得られても、東宮があんな感じなので大丈夫なんでしょうか…。
それから気になったのは、まひろ(紫式部/吉高 由里子)と道長(柄本 佑)が再会する直前、道長は散楽を見ているんですが散楽が詮子(吉田 羊)が皇子を産むことを演じていて、詮子役をしている男が道長の前に迫ってきて「助けて弟よ~」とか言ったんですよね。まるで庶民に変装している道長が詮子の弟だと知っているかのように。そして第2話の最後、道長は間違えて捕らえられましたがその後がどうなるのか気になります。
というわけで、ビックリ展開とかはなかったですが、今後がどうなるのか気になる点がたくさんの第2回でしたね~。第3回が楽しみです。