今回は予告によると、まひろが舞姫になってましたね。その経緯がとても気になるところです。そして前回の最後に二人がまた再会し、謎の男の顔が分かりました。さて、今回はどうなるのでしょうか。。。
第4回 五節の舞姫
まひろが三郎/道長に素性を話す
散楽が終わってから、まひろ(紫式部/吉高 由里子)が謎の男(毎熊 克也)に、三郎/道長(柄本 佑)に謝るよう詰め寄ったあと、まひろと三郎/道長が二人で話し始めます。
ここの二人で話すシーンめっちゃ好きです。短い時間で三郎/道長の、人となりがとても表現されてましたね。謎の男のことを「もういいよ、すぐ出てこられたんだし」とすんなり許したり、謎の男に怒るまひろに「すぐ怒るんだな」「もうよいと言ったであろう」と言ってみたり。
まひろよりも少し年上で、物事をよく観察しよく考えて、余裕のある感じ。そして言うべきことはハッキリ言う、みたいな。まひろに近づき少し真剣な顔で「代筆仕事の男はまひろであろう?」と言った時、ちょっとドキッとしましたよねぇ。
かといって、まひろを問い詰めて逃げ道をなくすのでもなく「偽りに偽りを重ねておる」と言って笑ってみせたり、嘘がバレて困るまひろに「俺はまひろのように無闇には怒らん、慌てずともよい」と言ったり。
でも流石にまひろの素性を知った時は神妙な面持ちでしたね。そして自分の素性もまひろに話さないと、と決心したのか真剣な顔でまひろの正面に回り込んで…
「まひろーっ」 Σ(゚Д゚) えーっ!? 誰!?
宣孝(為時の友人/佐々木 蔵之介)か~い (;^ω^)タイミング悪すぎる~っ!でもさすが三郎/道長ですよね、自分も貴族の中ではそこそこ顔が知れてるかもと自覚してか、宣孝にバレないよう終始うつむき加減であまり目を合わせないようにしてましたね。
そして去り際、宣孝に話しかけつつ三郎/道長に聞こえるように「次の散楽ーっ」と大きい声で言うまひろ可愛いかった。
三郎/道長、謎の男に話しかけられる
帰り道を歩く三郎/道長、塀の上に謎の男(毎熊 克也)を見つけるけど無視して通り過ぎようとする。このシーンでも三郎/道長の将来大物になる感が出てましたね。突然話しかけられたのに、顔色ひとつ変えず即返答してました。特に最後に言い返した「そういうことは散楽の中だけで言え」の言葉に、謎の男もフッと笑っていましたね。
謎の男、もう散楽には来るなとか言いつつ、三郎/道長のこと案外気に入っているのかも…と思った笑みでした。貴族なのに偉ぶらず変装までして町を歩いてるところとか、自分のことも責めもせずあっさり許してくれたところ、とか。
まひろと宣孝
町から帰って、まひろ(紫式部/吉高 由里子)と宣孝(為時の友人/佐々木 蔵之介)が話すシーン。まひろは宣孝に、為時(まひろの父/岸谷 五朗)から間者(敵方の様子をさぐる者)になれと言われたことや、その事に対する複雑に揺れる気持ちを打ち明けていましたね。
1話から感じていたのですが、まひろは宣孝になら良い意味で気を遣わずに何でも訊いたり相談したりしやすいのかなぁと。設定的に身近な人で年上の頼れる男性というのは、為時と宣孝しかいないので宣孝に頼るのかなぁ。
宣孝はまひろに基本的には厳しいけど「何にせよ、思いが屈したら儂に吐き出してみるがよい」と、ここでは優しさを覗かせていましたね。ドラマの相関図や史実に詳しい方はご存じだと思いますが、今後この二人の関係がどんな風に変化してゆくのか気になるところです。
盗賊と散楽の男
謎の男(毎熊 克也)が盗賊でしたね~。少しだけ謎が解けました、どうりで身体能力高いわけです。当時、盗賊は普通にいたみたいですが、源 倫子(左大臣 雅信の娘/黒木 華)が自分の住む土御門殿に盗賊が入ったというのに楽しそうに喋ってるのすごいな。上級貴族、余裕すぎてこわい。
盗賊の話をしている時に餝車のお花が藤の花に変わってましたね。竹取物語の話の直前には、菖蒲の葉の飾り?(端午の節句用と思われる)がチラッと映ります。季節は5月頃なのでしょうか。
素直に自分の感想を述べるまひろ(紫式部/吉高 由里子)に対して「まひろさんは、私の父が左大臣で、身分が高いということをお忘れかしら」と言う倫子。倫子は明るくよく笑いますが、誰に対しても率直にものを言うタイプですね~。源 雅信(左大臣・倫子の父/益岡 徹)にも言いたいこと言ってるし。性格が悪いわけではないですが、自分軸をしっかり持った上級貴族の姫様~って感じですね。
この和歌の集いの帰りにまた散楽を見に行くまひろですが、三郎/道長(柄本 佑)のことを貴族だと知らないので、自分が為時(まひろの父/岸谷 五朗)の娘だと打ち明けたせいで三郎/道長が来ないのだと勘違いしちゃってますね。早く教えてあげて欲しいわぁ。
散楽が終わって謎の男(毎熊 克也)から「これから散楽の仲間と吞むんだ、お前も一緒にどうだ」と誘われて「面白そう」と言うまひろに、即座に「姫様ぁ!?」と首をブンブン横に振る乙丸(まひろの従者/矢部 太郎)矢部さん可愛い。ツボった。まひろも三郎/道長も従者が小柄で可愛らしく弱そうなのは何故なの?笑
詮子が激昂
詮子(道長の姉/吉田 羊)が三郎/道長(柄本 佑)に、円融天皇(坂東 巳之助)が譲位する際にご挨拶に行くべきか訊ねて、その時の三郎/道長の言葉も印象的。「姉上、私にどう思うとお訊きになるのはおやめくださいませ」「すでにお心はお決まりでしょう」このドラマの道長像は、人の気持ちを読み取ることに長けている、そういう感じがしますね。
詮子が円融天皇に「朕(私)に毒を盛ったのはお前と右大臣の謀りごとか」「お前のことは生涯許さぬ」と言われ檜扇を投げられた後、詮子が父 兼家(右大臣・道長の父/段田 安則)の元へ行き激昂するシーンは圧巻でしたね。
泣きながら声を張り上げ、強く怒りを訴える詮子…下女を下がらせ詮子をなだめようと近づく道隆(道長の長兄/井浦 新)にも「離せ!」と叫んで。その鬼気迫る演技に私は、なるほど、だから詮子役を吉田 羊さんにキャスティングされたんだなぁと納得しました。
二人の兄、道隆(道長の長兄/井浦 新)と道兼(道長の次兄/玉置 玲央)に天皇に毒を盛った事を知っていたのか問いただす詮子。何も言わない二人。続いて三郎/道長にも問うと、三郎/道長は口を少し開いていて…事実に驚いて息を呑んでいるような感じでした。恐らくこの時に本当にあったことだと察したのでしょうね。
途中で三郎/道長が映った際も、兼家に対して恐ろしい者を見るような睨みつけるような目で見ていましたね。
兼家は詮子の問いにしらを切り通していて、相変わらずの恐ろしいパパでしたが、詮子が去った後すぐに兼家に近寄って「…詮子様にはお礼を申さねばなりませんな…」「…何があろうと父上をお支えします」と道隆が頭を下げたの、ちょっと背中が寒くなりました。
その言葉を受けて兼家がチラッと奥にいる道兼を見ると、兼家の方へ向き直り頭を下げる道兼。今度はチラッと三郎/道長を見ましたが、目を合わせずそのまま(横向きのまま)頭を下げた三郎/道長。そして満足げな兼家を三郎/道長は横目で見ていましたが、このシーン途中から三郎/道長はずっと眉間に力が入っている強張った表情でしたね。。。
とにかく詮子の想いを力いっぱい表現された吉田羊さんの素晴らしいシーンだったと思います。
師貞親王が即位して花山天皇に
花山天皇(本郷 奏多)やはり即位して早々に色々と波紋を広げていますね。斉信(大納言 為光の息子/金田 哲)の妹 忯子(井上 咲楽)が入内したというシーン(手首を結ぶ)は物議をかもしたようですが…花山天皇のハチャメチャで女好きな事を表現するためにあのようなシーンになったのでしょうね。攻めましたねNHKさん。そして井上 咲楽ちゃん大好きなんですけど、かなり薄化粧でいつもと印象が違ってビックリ。
そういえば、この後の土御門殿のシーンで源 雅信(左大臣・倫子の父/益岡 徹)が花山天皇の話をする時に口を滑らせて「即位の日も高御座(儀式を執り行う神聖な場所だよ)の中に女官を引き入れて事におよ…」と言ってますが、実際にそういうエピソードが記された書物が残っているそうですょ。
(;^ω^) 花山天皇どんだけ~
花山天皇が関白には全く耳を傾けず、「物の値を決める」と言い出し、更に義懐(花山天皇の叔父/高橋 光臣)がいきなり偉そうに振る舞い出したもんだから、兼家(右大臣・道長の父/段田 安則)もえらく焦っていましたね。対抗すべく次はどんな手を使うんでしょうか。
為時が官職を得る
まひろ(紫式部/吉高 由里子)の家では為時(まひろの父/岸谷 五朗)が12年振りに官職を得たということで宴が開かれてました。やっぱり宣孝(為時の友人/佐々木 蔵之介)も来てるし笑 ちゃんと「右大臣様(兼家)にも礼を言うておけよー」と、いらんことも言ってるし笑
(;゚Д゚)っていうか、待って!
太郎(高杉 真宙)が。。。立烏帽子を被ってる。おぬしいつの間に元服(成人の儀式)したのじゃ!ええぇ~っ!太郎大人にならないでぇ~。
何度も書いてますが、私はまひろと太郎のお喋りシーンが大好きなのですー。どうかこのまま可愛らしい感じでいて欲しいです。頼む!お願い!
為時は官職を得た訳ですが、2話で「式部丞の蔵人にしてやる」と天皇に即位する前の東宮に言われてました。官職がないところからやっと就けたので仕方のないことですが…蔵人というのは天皇の秘書的な役割ではありますが、式部丞は位階(貴族のランクを表すもの)でいうと『正六位下』か『従六位上』なので、六位には違いありません。ギリギリ貴族と言ってもいいのか~?下級官人と言ったほうがいいのか~?くらいの結構下の方の位みたいですね。。。
ちなみに位階は上から順に
正一位 | |
従一位 | |
正二位 | |
従二位 | |
正三位 | |
従三位 | 三位以上の人は公卿と呼ばれます |
正四位上 | 四位以下は更に位階が上下に分かれます |
正四位下 | |
従四位上 | |
従四位下 | |
正五位上 | |
正五位下 | |
従五位上 | |
従五位下 | 以下同じように続きます。 |
まひろ五節の舞姫になる
画面に稲穂が映ったので季節は秋10月頃でしょうか。
源 雅信(左大臣・倫子の父/益岡 徹)が「大変なことになったー」と慌てていて、家から五節の舞姫を出さなければいけなくなった話をしていた時「かやこ様、はつこ様」という名前が出てきました。相関図・キャストの表を見直してみると、それって和歌の集いの時にいた姫たちの中の二人ではないですか~。あらまあ。
花山天皇の目に留まることを恐れた源 倫子(左大臣 雅信の娘/黒木 華)から代わりに舞姫になることを頼まれて「一生恩に着るわ」とまで言われて、まひろ(紫式部/吉高 由里子)かなり嬉しそうでしたね。
通常は舞姫を出す家が舞姫の衣装一式を揃えなければいけないそうですが、結構な出費のはず…この場合は為時(まひろの父/岸谷 五朗)が費用を出したんでしょうか?それとも源 雅信が出したんでしょうかね?五節の舞姫がある豊明の節会は11月なので、準備もレッスンも大変ですよね。
ところで舞姫たちが廊下を歩いてきて、支度をするシーンで月を眺めるまひろに「お待たせいたしました、こちらへどうぞ」と声が掛かるんですが。このシーンのまひろの着物素敵~!吉高ちゃん似合っているし、めっちゃ綺麗です。しかも映ったのたったの3~4秒くらいよ!この後の舞姫ではまひろは違う着物を着ているので、廊下を歩くシーンと合わせても5秒にも満たないシーンにこんな美しい着物…さすが大河ドラマ。
でもよくよくみると袿(一番上に着る豪華な着物)は同じ物を着用しているのかも…。上から紫色の裳を付けているので分かり難くはありますが。
なんとまあ!まひろ、舞いながら三郎/道長(柄本 佑)を見つけるのね~。好きな人ってすぐ見つけられるの法則ですな。で、隣の道兼(道長の次兄/玉置 玲央)にも気付いてしまう…と。まひろにとっては6年以上も道兼を見ていないけれど…自分を蹴り飛ばした上、目の前で母を刺した男ですから忘れられる訳ないですよね…。
第4回の感想まとめ
はぁ~(*´Д`) 色んなため息が。。。
最後にまひろは父 為時が今まで禄(褒美)を貰ってきた右大臣家の息子たちの名が、道隆・道兼・道長だと聞いて倒れてしまいましたね。いや~~っ 15、16歳の子にはキツイでしょう。想いを寄せていた(普通の民だと思っていた)三郎が実は自分よりずーっと身分の高い上級貴族で、しかも右大臣家の息子で、しかも兄が道兼…。刺激強すぎますね、倒れてもしゃーないと思いましたょ。
そして舞姫のシーンはやはり序盤最大の山場といえる大変な撮影だったそうです。例の本にも男性貴族と舞姫合わせて50人と書いていました。着付けに掛かった時間は15時~19時半!なので大きく3つに分けて撮影したそうです。やぁ~、確かに見応えありましたもんね。
どうやって舞姫に選ばれるのかと思ってましたが、よくよく考えたら接点的に倫子経由でしかなかったですよね笑
今回もセットも衣装も凄かったぁ~。。。私は録画見直してる時、ストーリーよりそんな所ばかりに目が行ってしまいます。本当に細部にまでこだわって画を作られてますよね。
そして今回は個人的には詮子役の吉田 羊さん、あっぱれ!て感じでしたね。感情を爆発させる演技って、本当に難しいと思うんですよね。あの表現は吉田 羊さんじゃないと出来なかったかも…第1話で設定に(年齢的に)無理があるとか言って本当にごめんなさい。これからも応援します詮子さん。
あ、そうそう、今更気になって第2回をもう一度見てみたんです。そしたらね、まひろと三郎の6年振りの再会、まひろが三郎に草履をぶつけるあのシーン。実はあそこで二人が話している後ろを、謎の男(毎熊 克也)が散楽の片付けをしつつ左から右へ、右から左へウロウロしてるんです。謎の男は二人の再会の時からまひろと三郎のことを知っていたんですね~。
次回の第5回は、あんな形で道兼を見てしまいそして道長がその弟だと知ってしまったまひろがどうなるのか…気になりますね。