カメラ用語『逆2乗則』を解説

カメラ用語『逆2乗則』を解説

カメラの初心者

先生、『逆2乗則』ってどういう意味ですか?

カメラ写真マニア

それは、照明が距離の2乗に反比例して弱まることを意味するよ。

カメラの初心者

でも、なぜ距離の2乗ですか?

カメラ写真マニア

光は点状に広がるため、照射距離が大きくなると同じ光量がより広い範囲を照らすことになり、その結果、明るさが低下するんだよ。

逆2乗則とは。

カメラや写真業界では、「逆二乗則」という用語が用いられます。これは、光の照度が、光源からの距離の2乗に反比例するという法則のことです。

『逆2乗則』とは?

『逆2乗則』とは?

逆2乗則とは、カメラの露出設定で、絞りを開いたり閉じたりすると、シャッタースピードと明るさの関係が一定の法則に従うことを示します。カメラの絞りが1段分開かれると、シャッタースピードは1段分遅くなり、明るさが2倍になります。逆に、絞りが1段分閉じられると、シャッタースピードは1段分速くなり、明るさが2分の1になります。この法則は、絞りが光線の量を2の累乗で制御しているためです。たとえば、絞り値がf/2.8からf/4に1段開かれると、光線の量は2倍になります。同じように、絞り値がf/4からf/5.6に1段閉じられると、光線の量は半分になります。

カメラの設定への応用

カメラの設定への応用

カメラの設定への応用

「逆2乗則」は、カメラの設定にも重要な影響を与えます。絞り値を1段明るく(数値が小さくなります)すると、シャッタースピードを1段速く(数値が小さくなります)する必要があります。そうすることで、同じ露出量を維持できます。逆に、絞り値を1段暗く(数値が大きくなります)すると、シャッタースピードを1段遅く(数値が大きくなります)する必要があります。

この原則を理解することで、最適な露出が得られます。絞り値を大きく開けて背景をぼかしたい場合は、シャッタースピードを上げる必要があります。逆に、絞り値を絞って被写界深度を深くしたい場合は、シャッタースピードを下げる必要があります。

夜景撮影での活用

夜景撮影での活用

夜景撮影において逆2乗則は重要な役割を果たします。この法則は、レンズの絞りを開けば開くほど、センサーに入る光の量が多くなることを示します。つまり、絞り値を小さくする(絞りを開く)と、夜景の明るさが増すのです。

ただし、絞りを開きすぎると、画像にブレが生じることがあります。夜景撮影では三脚を使用することが一般的で、これによりカメラの手ブレを防ぎ、絞りを開いてより多くの光を取り込むことができます。絞り値が小さければ小さいほど(絞りを開けば開くほど)、被写界深度が浅くなります。そのため、夜景の特定の部分に焦点を合わせる場合は、絞り値を適度に調整する必要があります。

逆2乗則の制限

逆2乗則の制限

逆2乗則の制限

逆2乗則は、距離が2倍になると照度は1/4になることを示しますが、これはあくまで理論的な値です。実際には、空気による吸収やレンズの特性などにより、距離が大きくなると照度の減少はより緩やかになります。つまり、逆2乗則は距離が比較的近い場合にのみ有効であり、遠くの被写体に光を当てる必要がある場合は、より強力な光源や距離を短くするなどの対策が必要になります。

実例で学ぶ逆2乗則

実例で学ぶ逆2乗則

-実例で学ぶ逆2乗則-

カメラの用語である「逆2乗則」を理解するために、実例を挙げて考えてみましょう。

例えば、被写体からカメラまでの距離が2倍になると、光量が4分の1に減少します。これは、光が距離の2乗に反比例して広がるからです。つまり、距離が長くなればなるほど、光は弱くなり、画像が暗くなります。

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