カメラ用語『CdS』の仕組みと特徴

カメラ用語『CdS』の仕組みと特徴

カメラの初心者

CdSは何の略で、どのような性質を持っていますか?

カメラ写真マニア

CdSは硫化カドミウムの略で、光を受けると電気抵抗が変化する性質を持ちます。

カメラの初心者

CdSの利点と欠点は何ですか?

カメラ写真マニア

利点は、感度が高いことです。欠点は、強い光を受けると履歴現象が発生することです。

CdSとは。

「CdS」と呼ばれるカメラや写真の用語があります。これは硫化カドミウムという物質で、光を受けると電気抵抗が変化する性質があります。これを利用してカメラの露出計が作られました。セレン光電池(Se)と比べると感度は高くなりましたが、強い光に当てるとその後も電気抵抗が変化が残ってしまう「履歴現象」という欠点がありました。

CdSとは?

CdSとは?

CdSとは、カメラの露出計に使用される光電導セルのこと。硫化カドミウム(CdS)を光感受層としており、光が当たると電気抵抗が減少するという性質を持っています。この性質を利用して、光量を測定し、カメラの設定を自動的に調整しています。

CdSを用いた露出計の原理

CdSを用いた露出計の原理

CdSを用いた露出計の原理

CdS(硫化カドミウム)を使った露出計は、光を電気信号に変換するという原理で動作します。CdSセルと呼ばれる小さな半導体素子が光を受けると、電気抵抗が低下します。この電気抵抗の変化を測定することで、光量の強さを決定することができます。

露出計では、CdSセルがレンズと連動しています。レンズから入ってきた光がCdSセルに当たると、電気抵抗が低下し、カメラに光量の情報を伝達します。カメラはこの情報に基づいて、適切なシャッター速度と絞り値を決定し、最適な露出を実現します。

CdSの特徴:高感度

CdSの特徴:高感度

このカメラ用語のCdS特徴として注目すべきは、その高い感度です。CdS(硫化カドミウム)は、光が当たると電気抵抗が変化する性質を持ちます。このため、光が弱くても敏感に反応し、小さな光量の検出を可能にします。このおかげで、暗い場所でも比較的明るい写真が撮れるようになり、低照度撮影に適しています。さらに、CdSは青色の光に敏感なため、青色の被写体をより正確な色で再現できます。

CdSの欠点:履歴現象

CdSの欠点:履歴現象

CdSの欠点履歴現象

CdS光センサーは履歴現象と呼ばれる特性があります。これは、光を当ててから消した後、センサーの出力が徐々に低下していく現象です。この低下は、光が当たっていた時間が長いほど顕著になります。履歴現象は、CdSが光にさらされると、センサー内の電荷キャリアがトラップされ、それが徐々に戻ってきて暗電流を増加させるため発生します。この現象により、CdSセンサーは応答が遅くなり、正確な測定が困難になる可能性があります。また、過去の光照射の影響が残り続けるため、測定値の安定性に悪影響を及ぼす場合もあります。

CdSの活用シーン

CdSの活用シーン

CdSを活用した製品は幅広く利用されています。代表的なものが露出計で、カメラに内蔵されているものが多いです。露出計は光量を測定し、適切なシャッター速度や絞り値を計算します。また、CdSは光センサーとしても用いられており、街灯や信号機の制御、自動ドアの開閉などの用途があります。さらに、CdSは光発電セルにも使われており、太陽光を電気に変換する役割を果たしています。

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