ニコンFXフォーマットとは?その特徴を解説

ニコンFXフォーマットとは?その特徴を解説

カメラの初心者

先生、ニコンFXフォーマットってなんですか?

カメラ写真マニア

それは、ニコンがデジタル一眼レフカメラに搭載しているイメージセンサーの撮像サイズのことだよ

カメラの初心者

でもなぜ35mmフルサイズと呼ばないんですか?

カメラ写真マニア

短辺がわずかに短く、撮像素子が完全な3:2になっていないからじゃないかなって推測されているよ

ニコンFXフォーマットとは。

ニコンのデジタル一眼レフカメラで採用されているイメージセンサーのフォーマット「ニコンFXフォーマット」。これは、2008年8月23日に発表されたプロ向けカメラ「ニコンD3」に搭載されたセンサーのサイズに由来します。

35mmフィルムの画面サイズに準拠した36.0mm × 23.9mmの撮像サイズをもつこのCMOSセンサーを、ニコンは「35mmフルサイズ」とは呼ばず、「ニコンFXフォーマット」と名付けました。これは、従来から採用していたAPS-Cサイズのセンサーを「ニコンDXフォーマット」と呼んでいたのにならったと言われています。

では、なぜ35mmフルサイズと呼ばれなかったのでしょうか? 編集部の推測では、撮像サイズの比率が3:2(4254×2836ピクセル)にわずかには届かず、4256×2832ピクセルとなっていることが一因ではないかと考えられます。これは、キヤノンの35mmフルサイズ一眼レフカメラ「EOS-1Ds Mark III」の撮像サイズが3:2になっているのとは異なります。

ニコンFXフォーマットとは

ニコンFXフォーマットとは

ニコンFXフォーマットとは、ニコンの一眼レフカメラおよびミラーレスカメラで使用されている画像センサーのサイズ規格です。35mmフィルムと同じ36.0mm x 24.0mmのサイズを持ち、「フルサイズセンサー」とも呼ばれます。ニコンのFXフォーマットセンサーは、幅広いレンズとの互換性と高い画質を特徴としています。

35mmフルサイズとの違い

35mmフルサイズとの違い

35mmフルサイズとの違い

ニコンFXフォーマットは、35mmフィルムのサイズと同じ、36mm×24mmのセンサーサイズを備えています。一方、35mmフルサイズは、フィルムカメラ時代と同じ大きさのセンサーを使用しています。これにより、35mmフルサイズとFXフォーマットは、画角やレンズの互換性などの基本的な特性がほぼ同一となります。

ただし、細かな違いがあります。FXフォーマットは35mmフルサイズよりもセンサーの面積がわずかに大きく、周辺光量の低下や歪曲収差をよりよく制御できます。また、FXフォーマットのカメラは35mmフルサイズのカメラよりも全体的に大型で、グリップがしっかりしており、より安定した撮影が可能です。

なぜ35mmフルサイズと呼ばれないのか

なぜ35mmフルサイズと呼ばれないのか

なぜ35mmフルサイズと呼ばれないのかニコンFXフォーマットは、35mmフィルムの画角に相当するセンサーサイズですが、「35mmフルサイズ」という名称は使用されていません。これは、ニコンが「フルサイズ」という用語を、自社の35mmフォーマットよりも大型のセンサーサイズに限定して使用しているためです。ニコンのフルサイズセンサーは「FXフォーマット」と呼ばれ、35mmフィルムよりも広いダイナミックレンジと優れた低照度性能を備えています。

ニコンDXフォーマットとの比較

ニコンDXフォーマットとの比較

-ニコンDXフォーマットとの比較-

ニコンFXフォーマットは、ニコンDXフォーマットよりもセンサーサイズが大きく、有効画素数が多いのが特徴です。このため、FXフォーマットでは、より高解像度な画像を撮影できます。また、FXフォーマットは、高感度撮影時のノイズが少なく、暗いシーンでも美しい写真を撮影できます。ただし、DXフォーマットはボディサイズが小さく、軽量であり、手持ち撮影に適しています。また、DXフォーマットのレンズはFXフォーマットのレンズよりも安価です。そのため、機動性を重視する場合はDXフォーマットが適しており、より高画質を求める場合はFXフォーマットが適しています。

FXフォーマットのメリット・デメリット

FXフォーマットのメリット・デメリット

-FXフォーマットのメリット・デメリット-

FXフォーマットのメリットとして挙げられるのは、フルサイズのイメージセンサーが搭載され、高い画質と浅い被写界深度が得られることです。そのため、ボケ味のある美しい写真が撮れ、ポートレートや風景写真に適しています。また、高感度にも強く、暗い場所でもノイズを抑えた写真を撮ることができます。

一方で、FXフォーマットのデメリットは、フルサイズセンサーを搭載しているため、ボディとレンズが大きくて重くなることです。持ち運びが不便になり、長時間の撮影では負担になる場合もあります。また、価格もフルサイズではないカメラやレンズと比較すると高くなります。さらに、ファインダー像が小さいので、ピント合わせがやや難しくなることもあります。

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