写真の基礎知識

カメラと写真の用語『回折』について

-回折現象とは?- 回折とは、光が障害物や狭い隙間を通過するときに波のように広がる現象です。 光は直進すると考えられがちですが、実際には波として表すことができます。障害物に当たると、光は障害物の端を回り込み、障害物の影の後ろに広がります。この現象を回折といいます。 回折は、レンズの絞りで発生します。絞りは、カメラのレンズに入る光量を調整するもので、絞りを絞ると光が狭く通過することになります。すると、光が障害物(絞りの羽根)にぶつかって回折し、被写界深度が浅くなり、背景がぼけるようになります。この効果を利用して、芸術的な写真表現を撮影できます。
レンズについて

沈胴式レンズのメリットとデメリット

-沈胴式レンズとは?- 沈胴式レンズとは、収納時にはレンズ部をボディ内に格納できるレンズの構造です。この仕組みによって、レンズがコンパクトかつ軽量化され、持ち運びが容易になります。通常、レンズを格納するにはレンズ本体を回転させ、ロック機構で固定します。使用時には、レンズを伸ばすことで撮影が可能になります。
レンズについて

HSMとは?シグマレンズの超音波モーター

-HSMの概要- HSM(Hyper Sonic Motor)とは、シグマのレンズに搭載された超音波モーターの名称です。このモーターは、超音波の振動を利用してレンズ内のピント合わせ機構を駆動します。従来のモーターに比べて、高速・静粛・高精度なオートフォーカスを可能にし、撮影時に高い快適性を実現しています。 HSMは、超音波モーターの振動をピエゾ素子と呼ばれる振動子に伝えます。振動子は、レンズ内の駆動軸を回転させ、ピント位置を調整します。この仕組みにより、レンズが素早くかつ正確にピントを合わせることができ、シャッターチャンスを逃さず捉えることができます。
レンズについて

EFレンズの魅力と特徴

EFレンズの歴史と用途 EFレンズは、1987年にキヤノンによって初めて導入されたレンズシステムです。EFは「エレクトロフォーカス」の略で、レンズに内蔵されたモーターがカメラの駆動装置によって制御され、オートフォーカスを実現するシステムです。EFレンズは、フルサイズセンサーとAPS-Cセンサーの両方を持つ、キヤノンの多くのデジタル一眼レフカメラとミラーレスカメラに対応しています。 EFレンズは、ポートレート、風景、スポーツ、マクロなど、さまざまな被写体や撮影場面に対応する幅広い焦点距離と絞り値を提供しています。標準レンズ、広角レンズ、望遠レンズなど、さまざまな種類のレンズがあり、ユーザーは撮影目的に合わせて最適なレンズを選択できます。EFレンズは、優れた光学性能、高速かつ正確なオートフォーカス、耐久性で知られています。
撮影テクニック

空撮とは?手軽に上空からの映像を撮ろう

空撮とは、航空機やドローンなどの空から飛ばせる乗り物を利用して、上空から地上の映像や写真を撮影することです。空撮は、映画制作やテレビ番組、スポーツのハイライト、不動産のマーケティングなど、さまざまな分野で利用されています。空撮を行うことで、地上からは見ることができないダイナミックな視点を映像や写真に収めることができ、よりインパクトのあるコンテンツを作成できます。
カメラのアクセサリ

イントレとは?撮影現場の必須アイテム

-イントレの基礎知識- イントレとは、テレビ番組や映画の撮影現場で不可欠なアイテムです。スタジオやロケ地で、照明器具やカメラ、その他の機材を吊り下げたり、支えたりするために使用されています。イントレの基本的な構成は、頑丈な金属製のフレームワークと、それを支える鋼製のケーブルや鎖で構成されています。このフレームワークには、照明器具やカメラを取り付けるための各種のフックやマウントが装備されています。 イントレの主な目的は、安全で安定した撮影環境を提供することです。これにより、カメラマンはブレのない滑らかなショットを撮影でき、照明技術者は、被写体を適切に照らすために照明器具を正確に配置できます。また、イントレは、撮影中に機材を安全に吊り下げることで、スタッフや俳優の安全を確保するのにも役立ちます。
レンズについて

キヤノンのIS手ブレ補正機構とは?わかりやすく解説

ISとは、キヤノンが開発した手ブレ補正機構の名称です。Image Stabilizer(イメージ・スタビライザー)の略で、手ブレによって起こる画像のブレを軽減します。カメラ本体やレンズに搭載され、揺れや振動を検知して、レンズを動かして手ブレを打ち消す仕組みになっています。
その他

FDiとは?富士フイルムのデジタル関連サービス

FDiとは、富士フイルムが提供するデジタル関連サービスのブランド名です。富士フイルムが培ってきたイメージング技術やIT技術を駆使して、さまざまな業界や業務に革新をもたらすソリューションを提供しています。従来のフィルム事業からデジタル分野へと事業を拡大した富士フイルムが、その技術力を活かし、次世代のデジタルサービスを開発・提供しています。
カメラの基本知識

マイクロプリズムでピント合わせを極める

マイクロプリズムとは、カメラのビューファインダーや電子ビューファインダー(EVF)に見られる小さなプリズム状の構造です。マイクロプリズムは、ファインダー内の画像に非常に細かい「ドット」パターンの影を投影するよう設計されています。このパターンにより、写真家が合焦をより正確に確認できます。 合焦すると、ドットパターンが一致してシャープで均一な画像になります。一方、合焦していない場合は、ドットパターンがずれて乱れて見えます。この差異により、写真家はどの部分が合焦しているかを簡単に判別でき、極めて正確に合焦した画像を撮影できます。
写真の基礎知識

覆い焼きで写真をワンランクアップ!

覆い焼きって何?覆い焼きとは、既存のレイヤーに別のレイヤーをさまざまなブレンドモードで重ねて、画像に効果を与える高度なフォト編集テクニックです。このテクニックを使用すると、コントラスト、彩度、露出などを調整し、写真の質感を向上させることができます。ブレンドモードは、重ねたレイヤーと下のレイヤーをどのように組み合わせるかを制御するために使用され、鮮やかな色から微妙なコントラスト効果まで、さまざまな効果を作成できます。
撮影テクニック

インサートカットとは?【映像編集の用語解説】

-インサートカットの定義と用途- インサートカットとは、メインの映像をより詳しく説明または強調するために挿入される、関連した映像や静止画のことです。通常、その映像はメインの映像よりも詳細に被写体を捉えています。 インサートカットは、次のような用途で使用されます。 * 特定の部分を強調するメインの映像で小さく表示されているオブジェクトを強調するために使用されます。 * 感情や雰囲気を伝える人物の表情や手元の動きを捉えて、感情や雰囲気を効果的に表現します。 * ストーリーを補完する本編では描かれない、ストーリーの背景や詳細情報を提供します。 * テンポを調整する映画やテレビ番組では、テンポを緩めたり、強調したい部分を遅くしたりするための場面転換に使用されます。
カメラの基本知識

カメラの『ミラー』→ その役割と仕組み

ミラーとは、一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラに搭載されている、光を反映する薄い膜で覆われたガラスまたは合成樹脂製の部品です。その主な役割は、レンズから取り込んだ光をファインダーまたは撮像素子(イメージセンサー)に導くことです。ファインダーを使用するときは、ミラーは光の一部をペンタプリズムに反射し、ファインダーに画像を映し出します。撮像素子を使用するときは、ミラーは跳ね上がって光を撮像素子に直接到達させます。この動作により、写真またはビデオが撮影されます。
カメラのアクセサリ

ゼラチンフィルターとは?特徴や使い方を解説

-ゼラチンフィルターとは- ゼラチンフィルターとは、ゼラチンシートに染色したものです。カメラのレンズに取り付けて使用し、光の波長を特定の色に限定します。これにより、写真や映像にさまざまな効果を演出することができます。