2024年NHK大河ドラマ『光る君へ』第4回「五節の舞姫」感想と考察

感想

今回は予告によると、まひろが舞姫になってましたね。その経緯がとても気になるところです。そして前回の最後に二人がまた再会し、謎の男の顔が分かりました。さて、今回はどうなるのでしょうか。。。

第4回 五節の舞姫

まひろが三郎/道長に素性を話す

散楽さんがくが終わってから、まひろ(紫式部むらさきしきぶ吉高 由里子よしたか ゆりこ)が謎の男(毎熊 克也まいぐま かつや)に、三郎/道長みちなが柄本 佑えもと たすく)に謝るよう詰め寄ったあと、まひろと三郎/道長が二人で話し始めます。

ここの二人で話すシーンめっちゃ好きです。短い時間で三郎/道長みちながの、人となりがとても表現されてましたね。謎の男のことを「もういいよ、すぐ出てこられたんだし」とすんなり許したり、謎の男に怒るまひろに「すぐ怒るんだな」「もうよいと言ったであろう」と言ってみたり。

まひろよりも少し年上で、物事をよく観察しよく考えて、余裕のある感じ。そして言うべきことはハッキリ言う、みたいな。まひろに近づき少し真剣な顔で「代筆仕事の男はまひろであろう?」と言った時、ちょっとドキッとしましたよねぇ。

かといって、まひろを問い詰めて逃げ道をなくすのでもなく「偽りに偽りを重ねておる」と言って笑ってみせたり、嘘がバレて困るまひろに「俺はまひろのように無闇には怒らん、慌てずともよい」と言ったり。

でも流石にまひろの素性を知った時は神妙な面持ちでしたね。そして自分の素性もまひろに話さないと、と決心したのか真剣な顔でまひろの正面に回り込んで…

「まひろーっ」 Σ(゚Д゚) えーっ!? 誰!?

宣孝のぶたか為時ためときの友人/佐々木 蔵之介ささき くらのすけ)か~い (;^ω^)タイミング悪すぎる~っ!でもさすが三郎/道長みちながですよね、自分も貴族の中ではそこそこ顔が知れてるかもと自覚してか、宣孝のぶたかにバレないよう終始うつむき加減であまり目を合わせないようにしてましたね。

そして去り際、宣孝のぶたかに話しかけつつ三郎/道長みちながに聞こえるように「次の散楽さんがくーっ」と大きい声で言うまひろ可愛いかった。

三郎/道長、謎の男に話しかけられる

帰り道を歩く三郎/道長みちなが、塀の上に謎の男(毎熊 克也まいぐま かつや)を見つけるけど無視して通り過ぎようとする。このシーンでも三郎/道長みちながの将来大物になる感が出てましたね。突然話しかけられたのに、顔色ひとつ変えず即返答してました。特に最後に言い返した「そういうことは散楽の中だけで言え」の言葉に、謎の男もフッと笑っていましたね。

謎の男、もう散楽さんがくには来るなとか言いつつ、三郎/道長みちながのこと案外気に入っているのかも…と思った笑みでした。貴族なのに偉ぶらず変装までして町を歩いてるところとか、自分のことも責めもせずあっさり許してくれたところ、とか。

まひろと宣孝

町から帰って、まひろ(紫式部むらさきしきぶ吉高 由里子よしたか ゆりこ)と宣孝のぶたか為時ためときの友人/佐々木 蔵之介ささき くらのすけ)が話すシーン。まひろは宣孝のぶたかに、為時ためとき(まひろの父/岸谷 五朗きしたに ごろう)から間者かんじゃ(敵方の様子をさぐる者)になれと言われたことや、その事に対する複雑に揺れる気持ちを打ち明けていましたね。

1話から感じていたのですが、まひろは宣孝のぶたかになら良い意味で気を遣わずに何でも訊いたり相談したりしやすいのかなぁと。設定的に身近な人で年上の頼れる男性というのは、為時ためとき宣孝のぶたかしかいないので宣孝のぶたかに頼るのかなぁ。

宣孝のぶたかはまひろに基本的には厳しいけど「何にせよ、思いが屈したらわしに吐き出してみるがよい」と、ここでは優しさを覗かせていましたね。ドラマの相関図や史実に詳しい方はご存じだと思いますが、今後この二人の関係がどんな風に変化してゆくのか気になるところです。

盗賊と散楽の男

謎の男(毎熊 克也まいぐま かつや)が盗賊でしたね~。少しだけ謎が解けました、どうりで身体能力高いわけです。当時、盗賊は普通にいたみたいですが、源 倫子みなもとの ともこ(左大臣 雅信まさのぶの娘/黒木 華くろき はる)が自分の住む土御門殿つちみかどどのに盗賊が入ったというのに楽しそうに喋ってるのすごいな。上級貴族、余裕すぎてこわい。

盗賊の話をしている時に餝車かざりぐるまのお花が藤の花に変わってましたね。竹取物語の話の直前には、菖蒲しょうぶの葉の飾り?(端午たんご節句せっく用と思われる)がチラッと映ります。季節は5月頃なのでしょうか。

素直に自分の感想を述べるまひろ(紫式部むらさきしきぶ吉高 由里子よしたか ゆりこ)に対して「まひろさんは、私の父が左大臣で、身分が高いということをお忘れかしら」と言う倫子ともこ倫子ともこは明るくよく笑いますが、誰に対しても率直にものを言うタイプですね~。源 雅信みなもとの まさのぶ(左大臣・倫子ともこの父/益岡 徹ますおか とおる)にも言いたいこと言ってるし。性格が悪いわけではないですが、自分軸をしっかり持った上級貴族の姫様~って感じですね。

この和歌の集いの帰りにまた散楽さんがくを見に行くまひろですが、三郎/道長みちなが柄本 佑えもと たすく)のことを貴族だと知らないので、自分が為時ためとき(まひろの父/岸谷 五朗きしたに ごろう)の娘だと打ち明けたせいで三郎/道長みちながが来ないのだと勘違いしちゃってますね。早く教えてあげて欲しいわぁ。

散楽さんがくが終わって謎の男(毎熊 克也まいぐま かつや)から「これから散楽の仲間と吞むんだ、お前も一緒にどうだ」と誘われて「面白そう」と言うまひろに、即座に「姫様ぁ!?」と首をブンブン横に振る乙丸おとまる(まひろの従者/矢部 太郎やべ たろう)矢部さん可愛い。ツボった。まひろも三郎/道長みちながも従者が小柄で可愛らしく弱そうなのは何故なの?笑

詮子が激昂

詮子あきこ道長みちながの姉/吉田 羊よしだ よう)が三郎/道長みちなが柄本 佑えもと たすく)に、円融天皇えんゆうてんのう坂東 巳之助ばんどう みのすけ)が譲位じょういする際にご挨拶に行くべきか訊ねて、その時の三郎/道長みちながの言葉も印象的。「姉上、私にどう思うとお訊きになるのはおやめくださいませ」「すでにお心はお決まりでしょう」このドラマの道長みちなが像は、人の気持ちを読み取ることに長けている、そういう感じがしますね。

詮子あきこ円融天皇えんゆうてんのうに「ちん(私)に毒を盛ったのはお前と右大臣のはかりごとか」「お前のことは生涯許さぬ」と言われ檜扇ひおうぎを投げられた後、詮子あきこが父 兼家かねいえ(右大臣・道長みちながの父/段田 安則だんだ やすのり)の元へ行き激昂げきこうするシーンは圧巻でしたね。

泣きながら声を張り上げ、強く怒りを訴える詮子あきこ下女げじょを下がらせ詮子あきこをなだめようと近づく道隆みちたか道長みちながの長兄/井浦 新いうら あらた)にも「離せ!」と叫んで。その鬼気迫る演技に私は、なるほど、だから詮子あきこ役を吉田 羊よしだ ようさんにキャスティングされたんだなぁと納得しました。

二人の兄、道隆みちたか道長みちながの長兄/井浦 新いうら あらた)と道兼みちかね道長みちながの次兄/玉置 玲央たまおき れお)に天皇に毒を盛った事を知っていたのか問いただす詮子あきこ。何も言わない二人。続いて三郎/道長みちながにも問うと、三郎/道長みちながは口を少し開いていて…事実に驚いて息を呑んでいるような感じでした。恐らくこの時に本当にあったことだと察したのでしょうね。

途中で三郎/道長みちながが映った際も、兼家かねいえに対して恐ろしい者を見るような睨みつけるような目で見ていましたね。

兼家かねいえ詮子あきこの問いにしらを切り通していて、相変わらずの恐ろしいパパでしたが、詮子あきこが去った後すぐに兼家かねいえに近寄って「…詮子あきこ様にはお礼を申さねばなりませんな…」「…何があろうと父上をお支えします」と道隆みちたかが頭を下げたの、ちょっと背中が寒くなりました。

その言葉を受けて兼家かねいえがチラッと奥にいる道兼みちかねを見ると、兼家かねいえの方へ向き直り頭を下げる道兼みちかね。今度はチラッと三郎/道長みちながを見ましたが、目を合わせずそのまま(横向きのまま)頭を下げた三郎/道長みちなが。そして満足げな兼家かねいえを三郎/道長みちながは横目で見ていましたが、このシーン途中から三郎/道長みちながはずっと眉間に力が入っている強張った表情でしたね。。。

とにかく詮子あきこの想いを力いっぱい表現された吉田羊よしだ ようさんの素晴らしいシーンだったと思います。

師貞親王が即位して花山天皇に

花山天皇かざんてんのう本郷 奏多ほんごう かなた)やはり即位して早々に色々と波紋を広げていますね。斉信ただのぶ(大納言 為光ためみつの息子/金田 哲かなだ さとし)の妹 忯子よしこ井上 咲楽いのうえ さくら)が入内じゅだいしたというシーン(手首を結ぶ)は物議をかもしたようですが…花山天皇かざんてんのうのハチャメチャで女好きな事を表現するためにあのようなシーンになったのでしょうね。攻めましたねNHKさん。そして井上 咲楽いのうえ さくらちゃん大好きなんですけど、かなり薄化粧でいつもと印象が違ってビックリ。

そういえば、この後の土御門殿つちみかどどののシーンで源 雅信みなもとの まさのぶ(左大臣・倫子ともこの父/益岡 徹ますおか とおる)が花山天皇かざんてんのうの話をする時に口を滑らせて「即位の日も高御座たかみくら(儀式を執り行う神聖な場所だよ)の中に女官にょかんを引き入れて事におよ…」と言ってますが、実際にそういうエピソードが記された書物が残っているそうですょ。

(;^ω^) 花山天皇かざんてんのうどんだけ~

花山天皇かざんてんのうが関白には全く耳を傾けず、「物の値を決める」と言い出し、更に義懐よしちか花山天皇かざんてんのうの叔父/高橋 光臣たかはし みつおみ)がいきなり偉そうに振る舞い出したもんだから、兼家かねいえ(右大臣・道長みちながの父/段田 安則だんだ やすのり)もえらく焦っていましたね。対抗すべく次はどんな手を使うんでしょうか。

為時が官職を得る

まひろ(紫式部むらさきしきぶ吉高 由里子よしたか ゆりこ)の家では為時ためとき(まひろの父/岸谷 五朗きしたに ごろう)が12年振りに官職を得たということでうたげが開かれてました。やっぱり宣孝のぶたか為時ためときの友人/佐々木 蔵之介ささき くらのすけ)も来てるし笑 ちゃんと「右大臣様(兼家かねいえ)にも礼を言うておけよー」と、いらんことも言ってるし笑 

(;゚Д゚)っていうか、待って!

太郎(高杉 真宙たかすぎ まひろ)が。。。立烏帽子たちえぼしを被ってる。おぬしいつの間に元服げんぷく(成人の儀式)したのじゃ!ええぇ~っ!太郎大人にならないでぇ~。

何度も書いてますが、私はまひろと太郎のお喋りシーンが大好きなのですー。どうかこのまま可愛らしい感じでいて欲しいです。頼む!お願い!

為時ためときは官職を得た訳ですが、2話で「式部丞しきぶのじょう蔵人くろうどにしてやる」と天皇に即位する前の東宮とうぐうに言われてました。官職がないところからやっと就けたので仕方のないことですが…蔵人くろうどというのは天皇の秘書的な役割ではありますが、式部丞しきぶのじょう位階いかい(貴族のランクを表すもの)でいうと『正六位下せいろくいげ』か『従六位上じゅろくいじょう』なので、六位には違いありません。ギリギリ貴族と言ってもいいのか~?下級官人と言ったほうがいいのか~?くらいの結構下の方の位みたいですね。。。

ちなみに位階は上から順に

正一位しょういちい
従一位じゅいちい
正二位しょうにい
従二位じゅにい
正三位しょうさんみ
従三位じゅさんみ三位さんみ以上の人は公卿くぎょうと呼ばれます
正四位上しょうしいじょう四位以下は更に位階が上下に分かれます
正四位下しょうしいげ
従四位上じゅしいじょう
従四位下じゅしいげ
正五位上しょうごいじょう
正五位下しょうごいげ
従五位上じゅごいじょう
従五位下じゅごいげ以下同じように続きます。

まひろ五節の舞姫になる

画面に稲穂が映ったので季節は秋10月頃でしょうか。

源 雅信みなもとの まさのぶ(左大臣・倫子ともこの父/益岡 徹ますおか とおる)が「大変なことになったー」と慌てていて、家から五節ごせち舞姫まいひめを出さなければいけなくなった話をしていた時「かやこ様、はつこ様」という名前が出てきました。相関図・キャストの表を見直してみると、それって和歌の集いの時にいた姫たちの中の二人ではないですか~。あらまあ。

花山天皇かざんてんのうの目に留まることを恐れた源 倫子みなもとの ともこ(左大臣 雅信まさのぶの娘/黒木 華くろき はる)から代わりに舞姫になることを頼まれて「一生恩に着るわ」とまで言われて、まひろ(紫式部むらさきしきぶ吉高 由里子よしたか ゆりこ)かなり嬉しそうでしたね。

通常は舞姫を出す家が舞姫の衣装一式を揃えなければいけないそうですが、結構な出費のはず…この場合は為時ためとき(まひろの父/岸谷 五朗きしたに ごろう)が費用を出したんでしょうか?それとも源 雅信みなもとの まさのぶが出したんでしょうかね?五節の舞姫がある豊明とよあかり節会せちえは11月なので、準備もレッスンも大変ですよね。

ところで舞姫たちが廊下を歩いてきて、支度をするシーンで月を眺めるまひろに「お待たせいたしました、こちらへどうぞ」と声が掛かるんですが。このシーンのまひろの着物素敵~!吉高ちゃん似合っているし、めっちゃ綺麗です。しかも映ったのたったの3~4秒くらいよ!この後の舞姫ではまひろは違う着物を着ているので、廊下を歩くシーンと合わせても5秒にも満たないシーンにこんな美しい着物…さすが大河ドラマ。

でもよくよくみるとうちき(一番上に着る豪華な着物)は同じ物を着用しているのかも…。上から紫色のを付けているので分かり難くはありますが。

なんとまあ!まひろ、舞いながら三郎/道長みちなが柄本 佑えもと たすく)を見つけるのね~。好きな人ってすぐ見つけられるの法則ですな。で、隣の道兼みちかね道長みちながの次兄/玉置 玲央たまおき れお)にも気付いてしまう…と。まひろにとっては6年以上も道兼みちかねを見ていないけれど…自分を蹴り飛ばした上、目の前で母を刺した男ですから忘れられる訳ないですよね…。

第4回の感想まとめ

はぁ~(*´Д`) 色んなため息が。。。

最後にまひろは父 為時ためときが今までろく(褒美)を貰ってきた右大臣家の息子たちの名が、道隆みちたか道兼みちかね道長みちながだと聞いて倒れてしまいましたね。いや~~っ 15、16歳の子にはキツイでしょう。想いを寄せていた(普通の民だと思っていた)三郎が実は自分よりずーっと身分の高い上級貴族で、しかも右大臣家の息子で、しかも兄が道兼みちかね…。刺激強すぎますね、倒れてもしゃーないと思いましたょ。

そして舞姫のシーンはやはり序盤最大の山場といえる大変な撮影だったそうです。例の本にも男性貴族と舞姫合わせて50人と書いていました。着付けに掛かった時間は15時~19時半!なので大きく3つに分けて撮影したそうです。やぁ~、確かに見応えありましたもんね。

どうやって舞姫に選ばれるのかと思ってましたが、よくよく考えたら接点的に倫子ともこ経由でしかなかったですよね笑

今回もセットも衣装も凄かったぁ~。。。私は録画見直してる時、ストーリーよりそんな所ばかりに目が行ってしまいます。本当に細部にまでこだわって画を作られてますよね。

そして今回は個人的には詮子あきこ役の吉田 羊よしだ ようさん、あっぱれ!て感じでしたね。感情を爆発させる演技って、本当に難しいと思うんですよね。あの表現は吉田 羊さんじゃないと出来なかったかも…第1話で設定に(年齢的に)無理があるとか言って本当にごめんなさい。これからも応援します詮子あきこさん。

あ、そうそう、今更気になって第2回をもう一度見てみたんです。そしたらね、まひろと三郎の6年振りの再会、まひろが三郎に草履をぶつけるあのシーン。実はあそこで二人が話している後ろを、謎の男(毎熊 克也まいぐま かつや)が散楽さんがくの片付けをしつつ左から右へ、右から左へウロウロしてるんです。謎の男は二人の再会の時からまひろと三郎のことを知っていたんですね~。

次回の第5回は、あんな形で道兼みちかねを見てしまいそして道長みちなががその弟だと知ってしまったまひろがどうなるのか…気になりますね。

タイトルとURLをコピーしました