やめたら楽になったことリスト
― 足すより「引く」ほうが人生はうまくいく ―
もっと頑張らなきゃ
もっと成長しなきゃ
このままじゃダメだ
気づけばいつも、”足すこと”ばかり考えていました。
スキルを足す。予定を足す。人脈を足す。努力を足す。
けれども、毎日が息苦しい。朝起きた瞬間から「やらなきゃ」に追われ、夜ベッドに入っても「もっとできたはず」と自分を責める。そんな日々が続いていました。
でも、あるときふと思ったんです。
どうしてこんなに苦しいんだろう?
そこで逆の発想をしてみました。「何かを増やす」のではなく、「やめられることはないか?」と考えてみたのです。
すると、不思議なことに、人生は少しずつ軽くなっていきました。
今日は、私が実際にやめて楽になったことを、少し詳しく書いてみます。あなたの心が少しでも軽くなるヒントになれば嬉しいです。
1
無理な人付き合い
昔の私は、「誘われたら断らない」が当たり前でした。
本当は疲れていても、本当は気が進まなくても、「空気を悪くしたくない」「嫌われたくない」という理由で参加していました。同僚との飲み会、興味のない集まり、義理での付き合い。カレンダーは予定で埋まっているのに、心は満たされていませんでした。
ある日、気づいたこと
飲み会の帰り道、終電で揺られながら、どっと疲れている自分に気づきました。
楽しかったはずなのに、なぜか心がすり減っている。
笑顔を作り続けること。話を合わせること。その場の空気を読むこと。それは確かに「大人の付き合い方」かもしれません。でも、自分を偽り続けることに、どれだけのエネルギーを使っているんだろう?
勇気を出して、断ってみた
そこで、少しずつ断るようにしました。
最初は本当に怖かったです。「今回は遠慮します」と伝えるとき、手が震えました。嫌われるかもしれない、距離ができるかもしれない、仲間外れにされるかもしれない。そんな不安でいっぱいでした。
でも実際は違いました。
本当に大切な人は、断っても関係が壊れない。むしろ、正直に伝えたことで、お互いの境界線がはっきりして、より心地よい関係が築けました。
無理をやめると、本当に会いたい人にちゃんと会える。心からの笑顔で、心からの言葉を交わせる時間が増えました。
人間関係は「量」より「質」。週に5回の義理の付き合いより、月に1回の心からの交流のほうが、ずっと豊かだと気づきました。
それを実感してから、人付き合いがずっと楽になりました。そして、本当に大切にしたい人との時間が、より濃密になったのです。
2
他人との比較
SNSを開けば、誰かの成功報告。昇進、結婚、起業、海外旅行、素敵なディナー、理想的な家族。
見れば見るほど、焦る。自分だけが遅れている気がする。みんなは前に進んでいるのに、自分だけが足踏みしているように感じる。
比較という罠
でも冷静に考えると、他人の人生はハイライトシーン。自分の人生は舞台裏まで全部見えている。
彼らの失敗は見えない。彼らの苦労は見えない。彼らの不安も、迷いも、後悔も見えない。見えるのは、綺麗に編集された「成功した瞬間」だけ。
そもそも条件も環境も違うのに、同じ土俵で比べること自体が無理なんですよね。育った環境、持っている資源、出会った人、タイミング。すべてが異なる中で、表面的な結果だけを比べても意味がない。
新しい基準
そこで決めました。
比べる相手は、「昨日の自分」だけにする。
昨日より少し早起きできた。昨日より少し優しくできた。昨日より少し前に進めた。それだけでいい。
小さな進歩でも、確実に成長している。それは他人の大きな飛躍と比べる必要はない。自分のペースで、自分の道を歩めばいい。
比較をやめたら、焦りよりも”安心感”が増えました。そして不思議なことに、他人の成功を素直に喜べるようになったのです。
競争から降りると、人生はもっと穏やかになります。
3
完璧を目指すこと
「どうせやるなら完璧にやりたい」
一見、向上心があるように聞こえます。でも実はこれ、私にとっては行動しない言い訳でした。
完璧な準備ができてから。完璧な知識がついてから。完璧なタイミングが来てから。そうやって先延ばしにしていたことが、山ほどあります。
完璧主義の正体
でもあるとき思いました。
完璧って、誰が決めるんだろう?
そして気づいたんです。完璧主義は、失敗を恐れる心の言い訳だったと。「完璧にできないなら、やらない方がいい」という思考は、実は「失敗したくない」という恐怖の裏返しでした。
60点で出す勇気
そこで決めました。
- 60点でも出してみる
- やりながら修正する
- 失敗しながら学ぶ
そう決めてから、行動量が一気に増えました。ブログを書く、新しいことに挑戦する、人に相談する。以前なら「まだ準備が足りない」と言い訳していたことを、どんどん実行できるようになったのです。
結果的に、完璧を目指して止まっていた頃より、ずっと成長できています。失敗から学ぶことは多く、60点のスタートが、80点、90点へと磨かれていく過程そのものが、最高の学びでした。
完璧主義をやめることは、自分に挑戦する許可を出すことでした。
4
なんとなくスマホを見ること
気づけばSNS。気づけばニュース。気づけば動画。
「ちょっとだけ」のつもりが、30分、1時間。気がつけば貴重な時間が消えている。
満たされない心
でもその時間のあと、満足感よりも疲労感が残っていませんか?
情報は増えているのに、心は満たされていない。むしろ、他人の生活を覗き見て焦りが増す。知らなくてもいい情報に振り回される。そして一番大切な「自分の時間」が奪われていく。
スマホは便利な道具です。でも、道具に使われていませんか?「暇だから」「なんとなく」で開くたびに、私たちの集中力、創造力、そして心の平穏が少しずつ削られていきます。
シンプルなルール
そこで、こんなルールを作りました。
- 目的があるときだけ開く(調べ物、連絡など)
- 寝る前の1時間は見ない
- 通知を最小限にする(本当に必要なものだけ)
- 朝起きてすぐは見ない(まず自分の時間を持つ)
それだけで、時間が戻ってきました。
取り戻した時間で
その時間で本を読む。散歩をする。コーヒーを丁寧に淹れる。窓の外をぼーっと眺める。
何もしない時間が増えると、心のノイズが減っていきました。情報の洪水から離れると、自分の本当の気持ちが聞こえてくる。何が大切で、何がどうでもいいのか。それがはっきりと見えてきたのです。
デジタルデトックスと言うと大げさですが、ただ「意図的に使う」ことを意識するだけで、人生の質は大きく変わります。
5
「ちゃんとしなきゃ」という思い込み
ちゃんと働かなきゃ。ちゃんと話さなきゃ。ちゃんと成果を出さなきゃ。ちゃんと親らしく、ちゃんと大人らしく。
でもその”ちゃんと”って、誰の基準でしょう?
見えない檻
親?会社?世間?それとも、過去の自分が作り上げた理想像?
その正体は、他人の期待かもしれません。あるいは、社会が押し付けてくる「こうあるべき」という幻想かもしれません。
もちろん責任は大事です。信頼に応えることも大切です。でも、常に100点を求め続ける必要はない。毎日全力疾走していたら、いつか倒れてしまいます。
80点の勇気
80点の日があってもいい。60点の日があってもいい。うまく笑えない日があってもいい。何もできない日があってもいい。
そんな日は、ただ「今日はこれで十分」と自分に言ってあげる。完璧でなくても、ちゃんとしていなくても、あなたは価値がある。あなたの存在そのものが、十分に素晴らしいのです。
「今日はこれで十分」と言える日が増えると、心は驚くほど穏やかになります。
完璧を手放すと、ありのままの自分を受け入れられる。そして、本当の意味で「生きている」と実感できるようになります。
足すより、引く
私たちは「もっと」を求めがちです。
もっと稼ぐ。もっと評価される。もっとすごくなる。もっと持つ。もっと知る。
でも実は、幸せは”足し算”より”引き算”で増えるのかもしれません。
引き算のリスト
- やらなくていいことをやめる
- 会わなくていい人に会わない
- 見なくていい情報を見ない
- 背負わなくていい期待を手放す
- 持たなくていいものを持たない
やめることは、逃げではありません。自分を守る選択です。
そして、本当に大切なものを守るための、勇気ある決断です。
あなたへ
もし今、少し疲れているなら。もし今、息苦しさを感じているなら。
何かを始める前に、「やめられることはないかな?」と考えてみてください。
重い荷物を一つ一つ降ろしていくように、心の負担を減らしていく。すると、本当に大切なものだけが残ります。そして気づくのです。大切なものは、実はそんなに多くなかったということに。
あなたの毎日は、きっと今より、少しだけ軽くなります。

