【七五三】女の子の七五三の着物の柄にはどんな意味や願いが込められている?目から鱗が落ちる、なるほど

七五三は、子どもたちの成長と健康を祈る日本古来の行事です。この日には、お祝いにふさわしい華やかな着物を着せて、神社にお参りします。

そんな美しい着物ですが、その柄には、深い意味と願いが込められていることをご存知でしょうか?

この記事では、七五三の日に女の子が身につける着物の柄に込められた意味や願いについて詳しく説明します。

七五三の着物に見られる柄とその意味や願い

女の子が七五三の日に身につける着物には、さまざまな柄が描かれていますが、それぞれに親から子供への深い願いが込められています。ここでは、女の子の七五三でよく見られる代表的な着物柄とその意味を詳しく紹介します。

女の子の着物で定番とも呼べる花柄。そんな花柄には、「花のように美しい女性に成長してほしい」という願いが込められています。「花」と一口に言っても、さまざまな種類が存在するので、好みの花を着物の柄に選べるのも魅力的です。例えば、「桜」といった日本を代表する花から、古くから詠まれた和歌に登場する「梅」、長寿や子孫繁栄を象徴する「橘」、そして富貴のシンボルとされる「牡丹」など、選べる花柄は多岐にわたります。

蝶は、その美しい舞いと姿から、女性らしさと可愛らしさの象徴とも言われています。 七五三においては、蝶が卵から幼虫、そして美しい成虫に成長する過程を通じて、女の子の美しい成長を願う意味が込められています。また、蝶には幸せを運ぶという言い伝えもあり、良縁や幸せを願う願いも含まれています。

手鞠

手鞠は、糸で作った玉で、昔は貴族たちの遊戯具として親しまれてきました。そんな手鞠柄には、「すべてが丸く収まるように」「手まりのように角がなく健やかに育って欲しい」という願いが込められています。また、手鞠柄には、縁起が良いとされる「花」や「幾何学模様」なども一緒に編み込まれていることが多くあります。

貝桶

貝桶も手鞠と同様に、昔の貴族たちの遊びであった「貝合わせ」のために使われてきた道具です。もともとは、「夫婦円満」を象徴するものでしたが、中世頃からは嫁入り道具として用いられ、着物の柄に取り入れることで「将来の家庭円満」や「子孫繁栄」を願う意味が込められるようになりました。見た目も女の子にぴったりな可愛いデザインのものが多く、四季を通じて着ることもできるという理由から現在でも人気のある柄となっています。

熨斗(のし)

熨斗(のし)といえば、出産、結婚、寿、挙式など様々な機会で使用するものですが、実は着物の柄としてもよく使われています。元々は、アワビの身を薄く切り出し、乾燥させてから紙で包み、儀式の贈り物として添える習慣が熨斗の起源とされています。熨斗には「多くの人との縁に恵まれること」や「多くの人からの祝福を得られる」という意味が込められています。

扇は、その円形に開く特徴から、古来から「末広がり」や「発展・繁栄」といった良縁の象徴とされてきたアイテムです。同時に、扇は風を起こす力を持ち、邪気を払う効果もあると信じられたことから、「厄除け」として用いられたこともありました。女の子の七五三においては、着物柄に入れることで、女の子の人生が「幸せで広がり満ちていくように」という祝福の願いが込められています。

まとめ

今回は女の子の着物に使われる代表的な柄と、それらに込められた深い意味や願いについてご紹介しました。

一般的に七五三の着物や柄には、祝福の意味合いが込められているものですが、女の子の場合は「美しく育って欲しい」「幸せな家庭を築いて欲しい」といった女性として美しい成長を望む親の願いも込められています。

ぜひ、七五三の準備の際には、お子様への思いもしっかりと考えた上で、「柄選び」にもこだわってみてください。


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