梅雨の季節になると、雨が降り続く日々が続きますが、京都の伏見や宇治エリアには、美しい紫陽花が見頃を迎え、魅力的な景色を提供してくれるスポットが点在しています。
以下では、そんな伏見・宇治エリアの中で、梅雨の雨にも負けず、彩り豊かな紫陽花が楽しめるおすすめのスポットを5つ厳選してご紹介します。
伏見・宇治のおすすめ紫陽花スポット5選
藤森神社(伏見)
伏見の深草に位置する藤森神社は、今から約1800年前、平安遷都以前から存在する由緒ある神社です。特に「菖蒲の節句発祥の神社」や「馬の神様」として知られており、参拝には騎手や競馬関係者が多く訪れます。
また、藤森神社は別名「紫陽花宮」とも呼ばれ、京都の南に広がる洛南エリアで屈指の紫陽花の名所として有名です。境内には、広大な紫陽花苑が2箇所設けられており、梅雨の時期になると約40品種、約3,500株もの色とりどりの紫陽花が咲き誇ります。その美しい景色は、訪れる人々を魅了し、多くの人々が訪れる理由の一つとなっています。
さすてな京都(伏見)
さすてな京都は、伏見の横大路にある京都市南部クリーンセンターに併設された環境学習施設です。ごみ処理施設そのものを活用して整備されており、焼却炉やごみ発電、バイオガス化施設などの大規模施設を間近に見学することができます。
2020年には新たに「アジサイの小径」が設置され、伏見の穴場な紫陽花名所として、知名度を高めています。2023年には「1万株のアジサイ大満喫DAY」というイベントも開催されており、色とりどりの8種類、約18,000株もの紫陽花が小径に咲き誇りました。
開設1年目ということもあり、まだ小ぶりな株ばかりですが、いずれ、京都随一の紫陽花スポット「三室戸寺」に迫る圧巻のアジサイの絶景を見せてくれることが期待されます。
伏見十石船(伏見)
酒蔵の町、伏見の景色を船上からゆったり楽しめる伏見の観光船「十石舟」。宇治川派流をゆっくりと進む船上から、老舗酒蔵が立ち並ぶ風景を眺め、伏見の酒造りの歴史を肌で感じることができます。
特に梅雨時には、この運河沿いの各所に紫陽花が咲き誇り、伏見の蔵町の景色と共に美しい紫陽花のコラボレーションを楽しむことができます。青、紫、ピンクなどの色とりどりの紫陽花が、水面に映る姿もまさに絶景。十石舟に乗り、涼やかな風を感じながら、紫陽花の花々を眺める贅沢な時間を楽しむことができるでしょう。
三室戸寺(宇治)
三室戸寺は、京都の宇治に位置する本山修験宗の寺院で、日本の長編物語「源氏物語」ゆかりのスポットとしても有名です。
四季折々の美しい花々が楽しめる「花の寺」としても知られていますが、特に梅雨に咲く紫陽花の景色が壮観で、別名「あじさい寺」とも称されています。
境内の見どころである「あじさい園」では、梅雨になるとセイヨウアジサイやガクアジサイなど約50品種、20,000株ものさまざまな紫陽花が咲き誇り、見るものを楽しませてくれます。夜の19時〜21時まではライトアップも行われ、昼とはまた違った幻想的な紫陽花の顔を堪能できるでしょう。
恵心院(宇治)
恵心院は京都の宇治市に位置する真言宗智山派の寺院です。かつては、龍泉寺として創建された寺院ですが、比叡山横川の恵心僧都源信によって再興された際に、今の恵心院に改名します。この恵心僧都源信は、「源氏物語 宇治十帖」のヒロインを助けた横川の僧都のモデルといわれています。
境内には、先代の住職が残した「お寺が年中、花で溢れるように」という願いから、四季を通じて美しい花々が咲き誇り、別名「花の寺」と称されています。
初夏の時期には、主役の紫陽花が咲き、ホンアジサイやガクアジサイ、アナベルなどさまざまな品種をその目で堪能できます。拝観料も不要かつ京都でも穴場な紫陽花スポットとなっているので、静かに紫陽花鑑賞を満喫されたい方におすすめです。
まとめ
今回は、伏見・宇治周辺のおすすめ紫陽花スポット5選をご紹介しました。
それぞれのスポットには、独自の魅力がありますが、どこも素晴らしい紫陽花の景色を楽しむことができます。梅雨の時期は、ぜひこれらのスポットを訪れて、美しい紫陽花をお楽しみください。